in 楽屋裏 5

強敵現る？（オール＋山田×和） ページ48

何時もの楽屋。
本日の収録も無事終了し、各自着替えに入っている時、一本の電子音が楽屋の雰囲気をガラリと変えた。
それは二宮の持つ携帯のバイブ音。
着替えの為机の上に置いていた為、ハデにバイブが響き渡った。
正直、嵐以外にはあまり友達がいるとは思えず、と言うか居ても年配者が多く既に就寝中と思われる時間に掛かってきた電話に、他の四人は一斉に視線を向けた。

和「あ、はいはい。うん、丁度今終わった所。…あ、うん。分かった。直ぐ行くよ。あ、じゃあ後で。」

智翔雅潤「………。」

和「すっげぇタイミングだなぁ。………？ん？何？どうかした？？」

四人の視線が集中している事に気付いた二宮、荷物を片しながら訊ねれば、代表として櫻井が遠慮がちに口を開いた。

翔「…いやニノに電話って珍しいからさ。何？誰かと約束？？」

平静を装いながらも心中穏やかでは無い櫻井及び三人。
だってそうだろう。だってあの二宮だ。
気付けばお財布さんを日々増やす人たらし。
それでも以前は年配者や妻帯者ばかりだったから、四人はある意味安心していたのだが。
新年早々先輩をたらし込み、『妹的』とまで言わせてしまった経緯はまだ記憶に新しい。

和「うん。山田がさぁ、何か俺に教えたい店があるからって誘われててね。前に家来た時、鍋？しゃぶしゃぶ作ったらさ気に入ってくれたみたいでそれからあいつ似たの見つけると直ぐ知らせてくんのよ。」

智翔雅潤「………。」

和「面白いと思わない？」

クスクスと携帯片手に笑う二宮に対し、四人の頬は痙き攣り言葉を無くした。

チラリと二宮を伺う四人。
照れくさそうな笑顔は本当に嬉しい時の証拠。優しそうに見つめる携帯にまで嫉妬してしまう位の駄々漏れしたフェロモンに、四人は愕然とするのであった。

山田涼介。
二宮に一番近い所にいる後輩である事は確かだろう。優れた演技力は二宮同様入って直ぐに開花され、その甘いマスクはまさに王子様的存在。
しかし二宮的に注目すべき所はやはりあの引き締まった筋肉。先輩岡田を目指すと言っただけあり、伸びる腕には美しい筋肉が付いており、スキンシップの多い二宮の事だ。事ある毎にその二の腕をモミモミしている様子が想像出来る。

更に去年の声優共演時にはシークレットだった為あまり絡みは無かったが、この度公開される映画には、二宮自身も俳優として出ており、雑誌にテレビと共にする時間はかなり多くなっている。

強敵現る？続き→←メールの行方。続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す