in 楽屋裏 5

我慢出来ない！（磁石にのあい） ページ3

しやがれ始まる前の楽屋。本日のゲストは、あぶデカチームさんで即興芝居をやるらしい事が伝えられていた。

和「誰か一人は既に撃たれているわけね。…誰やる？ジャンケンする？」

チーム分けで一緒になった櫻井相葉を見る二宮。しかし二人に動きは無く、じっと二宮を見つめていた。

和「………何？」

雅「やっ、ほらやっぱり撃たれた役は難しいからさ、演技力のある人がやった方が…。」

和「えっ？だってバラエティーだよ。そんなの関係な

翔「いーや、相葉君よく言った！幾らバラエティーだからと言って、下手な芝居をゲストの方々にお見せする訳にはいかない。そうなると我々ではやはり荷が重い。」

和「何でだよ〜。相葉さん前のドラマで刺されてんじゃん。」

雅「やっぱ刺されたのと撃たれたのじゃねぇ〜。」

潤「まぁ、まぁ、先ずは試しにやってみたら？二人ともニノが撃たれ役希望何でしょ？」

和「だから何でだよ！誰だって

納得いかない二宮の反撃に二人は並んで首を横に大きく振った。

翔雅「モチベーションが違う。」

和「………。」

息の揃った二人の発言に二宮も流石に返す言葉が見付からず、配役は決定した。

そして。

潤「はい！じゃあニノはここに倒れて！二人ともOK？よ〜い、アクション！！」

翔「ニノ〜！しっかりしろぅ〜！！」

雅「翔ちゃん！息が！！」

倒れている二宮の顔に耳を近付ける相葉。
苦しむ振りをしている二宮の芝居を無視して、体を仰向けに倒した。

翔「マサキ！人工呼吸だ！」

和「えっ？！」

雅「うん！分かった！！」

即興とは言え、息がぴったりの二人。
二宮の肩を床に押さえ付け同時に二宮の顎に手が伸びる。
しかしここに来てどちらがするかで二人の視線は交差した。

翔「マサキ！ジャンケンだ！せーの、最初はパー、ジャンケン！！

グー！あいこでチョキ！！

またまたぴったり一緒の二人。勝敗は5連戦を過ぎても決まらない。

和「もう、そんな事してたら死んじゃうからぁ〜！！って言うか、撃たれたんだから止血するならまだしも人工呼吸って、既に死んでるって！」

ハタと気付いた二人。
視線を交わすと小さく頷いた。

翔「マサキ！止血だ！！先ずは傷口を調べる。服を脱がせ！！」

和「えっ？あ、ちょ、ちょっとまっ

自分の失言に気付く二宮。しかしもう遅い。
危機迫った迫真の演技で二人は慌てる二宮に鋭い視線を投げ掛けた。

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