朔。4 ページ44
「いやいや、態度と共に心だってでっかく大人になりましたよ。」
貴方の事を想う心が。
「………例えば？」
何もかも。
「ん、そうだなぁ〜。例えば昔なら恥ずかしくて出来なかったけど………」
愛しい頬に頬を重ね、赤みの残る耳の上にカプリと唇で噛みついて。
「………？えっ、あっ？！」
「………とか？」
愛しすぎる貴方の細い鎖骨の下に小さく幾つもの花を咲かせる。
「ふふっ、ね、大人になったでしょ。ここなら服でバレないって計算までしてるんですから。ね。それともまだ分かんない？」
にっこり微笑めば、貴方は真っ赤になりながらも嬉しそうに目を細めるのも知っている。
多分貴方が一番欲しいもの。
俺だけじゃ無く、俺等四人の笑った顔が大好きで、切にそれを欲しているのを知っている。そしてその時貴方が一番嬉しそうに微笑みそれは何よりも美しく綺麗で、愛おしく。
一時でも貴方の欲しいものを奪っていた自分がやはり許せなく。
心の中で何度も『ごめん』と呟いて。
今は１つでも多く貴方の欲しいものをあげたいと思ってる。
「ああっ！もう！！分かった！分かったから！！」
「残念。もっと大人になった証拠を見せてあげたかったのに………。」
でもそれは貴方が元気になってから。
俺は何時までだって待てるから。
貴方がいるかぎり。
「………。」
「ごめんね。疲れちゃったよね。」
「………ん？もう大夫良いよ………。」
「ダメ。もう少し寝てて。昼飯の用意してくるから。あ、後夜の買い出しもしてきちゃうつもりだけど…夜…まで居て良い？」
「ん、ふふっ。よろしくお願いします。」
「うん、分かった。ニノが好きなもの一杯作るからさ！ね、………一杯食べて早く元気になって。」
額に触れるだけのキスをする。
ちょっと見開いた表情は幼くて、愛らしく俺は瞼にもう一度唇を落とした。
「………。」
「………？どうかした？」
「………ううん。本当、大人になったなぁ〜って思った。」
ああ、何て顔して言うかな？本当、これが計算じゃ無いんだからさ、本当罪だよね。
本当に………。
貴方は………。
「………貴方が！」
「？」
「………貴方が変わらなすぎなんですよ。」
あの頃からずっと。
ずっと。
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YUY(プロフ) - 汐さん» 見て頂きありがとうございます。うん、イメージ的に真面目な子ほど、分からないんじゃないかな？って。(笑)後半も後５日ですね。待ってて頂ければ幸いです。たまには明るいの書きたくて。(笑)あの子が楽しそうなのが一番！感想ありがとうございました！！ (2015年6月12日 6時) (
レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
汐(プロフ) - ああー、翔潤の慌てっぷりもかわいいけど、大野さん相葉さんのわかっちゃうかんじもまた、愛を感じますね…！やっと来た、あの子のお誕生日、楽しく読ませていただいてます。 (2015年6月11日 23時) (レス) id: 9e1bb7f1b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2014年11月25日 15時
