誰そ彼の月5 ページ25
「ほら、熱いからゆっくり食えよ。」
そう言って渡してくれたのは野菜がごろごろ入ったスープ。いや、それはそれで良いんだよ。でもその後で翔さん自分用にカップラーメン作ってベッドの脇で、食べ始めたんだ。
「もう変な神経使ったら俺まで腹へっちゃったよ。」
「………。」
「…ん？何？」
「…翔ちゃん、俺もそっちの方が良い。」
だって凄く美味しそうに食べるんだもんね。
ラーメン好きだし。
でも何時もなら分けてくれるのに、今日は呆れた顔しておでこ叩かれた。
「ば〜か。４日も食って無い腹ん中にこんなもん入れたらまた気持ち悪くなるに決まってんだろう。後で好きなもん食わせてやるから今はそれで我慢しなさいって。」
まぁ、そう言われたらもう何も言い返せないよね。最近は便利なもんでさ、チンするだけでもしっかりしたの食べれるんだよね。
…なんか、俺が言うのも何だけどね。
薄味のでも塩気の利いたスープを何時もより時間かけて食べたらさっきより体が暖かくなってきて、指先とか痺れを切らしたみたいな感覚も治まってきたから多分もう大丈夫なんだよね。
だったらさ、折角翔さんが誘ってくれたんだもんね。まだなんかぼんやりした感じはあったけど、休みボケなら動いた方が直る気がしてさベッドから抜け出す事にした。
だって絶対分刻みのスケジュール立てて来てくれてる筈だからね。ロスした時間取り戻さないと悪いからね。
「何？トイレ？」
「や、翔さんどっか連れてってくれるんでしょ？ちょっと遅くなっちゃったけど…」
床に足を着いて立ち上がる。まだふわふわした感じは残ってたけどさっきに比べたら力も入ってもう大丈夫！って思ったんだけどね。
「あ、バカっ」って翔さん直ぐ様、俺を布団の中に戻したんだ。
「もう大丈夫ですよ〜。」
「ダメだ。お前なぁ、低体温舐めんじゃねぇぞ。一度下がるだけでも体の抵抗率一気に悪くなるんだからな。さっき何度だった？」
「………34。」
「低くっ！マジ危機一髪？！後数時間遅かったらマジでお前の死体とご対面だった訳？！」
「はは、そん時はよろしくお願いします。」
「ふざけんなっ。…ま、兎に角、今日１日は外出禁止。今外なんて行ったら、それこそそこら中漂ってる菌、一気にしょい混む事になるからな。」
「………。」
「だから今日は大人しくしてなさい。」
「でも、今日は………。」
貴方の誕生日…。
「ま、たまには良いんじゃね？」
そう言って俺の頭をぽんっと叩くのだった。
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YUY(プロフ) - 汐さん» 見て頂きありがとうございます。うん、イメージ的に真面目な子ほど、分からないんじゃないかな？って。(笑)後半も後５日ですね。待ってて頂ければ幸いです。たまには明るいの書きたくて。(笑)あの子が楽しそうなのが一番！感想ありがとうございました！！ (2015年6月12日 6時) (
レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
汐(プロフ) - ああー、翔潤の慌てっぷりもかわいいけど、大野さん相葉さんのわかっちゃうかんじもまた、愛を感じますね…！やっと来た、あの子のお誕生日、楽しく読ませていただいてます。 (2015年6月11日 23時) (レス) id: 9e1bb7f1b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2014年11月25日 15時
