誰そ彼の月（櫻宮） ページ21
「それでは二宮さん、１週間後、迎えに伺いますね。」
「はーい、お疲れ様でした〜。バイバイね〜」
俺はマネさんの車から降りると急ぎ足でマンションの中に入って丁度待機していたエレベーターに乗り込んだ。
１週間の休暇なんて何年振りだろう？
ちょっとした偶然が重なって出来た休みに、もうずっとワクワクしていた。
何しようかな？…って、やる事はひとつなんだけどね。
やりたくて買ってあったソフトのパッケージを思い出しながら俺は家に入った。
ひんやりした部屋の空調を整え風呂に入ってさっぱりしたら、後はゆっくりテレビの前にビールとおつまみ。やってないソフトを並べてまずは一杯飲んでね。何をやろうか考えてる時間ってさ、最高に幸せだよね。
１週間。途中4日目の25日は翔さんのお誕生。
この日は１日翔さんが何処か連れてってくれるみたい。本当なら俺がホストしなくちゃいけないんだろうけどね、翔さんが「全部決めるから付き合って」って誘ってくれたから、俺はまぁ甘えちゃって良いかな？ってね。
だからそれまではゲーム三昧。
やっぱり時間があるんだから、大作RPGに決めるともう一本ビールとあとお茶持って来て本体を立ち上げた。
なんかさ、こんな長い休みって本当に久しぶりだったからね、自分でもびっくりなんだけどさ、時間の間隔忘れちゃったみたいで最初に気付いたのは次の日の朝。知らない間に夜が終わってて、丁度通勤時間だからコンビニも混んでるだろうから食べ物の調達は後だな？ってコーヒーだけ入れてまたゲームの世界へ戻ったんだ。
本当はここでしっかり調達するなりしてれば良かったんだけどね。
ほら、人間ってさ、あんまり空腹長いと逆に麻痺しちゃってお腹空いたの忘れちゃう事ってない？俺はそうなんだよね。
特にさ本当こんなに時間気にしないでゲームやれる事なんてなかったから、もうびっくりする位の集中力で、時々トイレや飲み物に立つだけでゲームやりながら意識失うように眠ってを繰り返してたら今、何日で何時頃なのかさえ分からなくなってたんだよね。
情けない話、翔さんのインターホンがなかったらね、間違いなく死んでたよね、俺。
人間ってさ、病気でも無いのに家で簡単に死にそうになるんだってびっくりだったよ。
本当、翔さんには物凄く申し訳なかったけど、本当命の恩人？だよね。
今度のお休みにはしっかりお祝いしないとね。
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YUY(プロフ) - 汐さん» 見て頂きありがとうございます。うん、イメージ的に真面目な子ほど、分からないんじゃないかな？って。(笑)後半も後５日ですね。待ってて頂ければ幸いです。たまには明るいの書きたくて。(笑)あの子が楽しそうなのが一番！感想ありがとうございました！！ (2015年6月12日 6時) (
レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
汐(プロフ) - ああー、翔潤の慌てっぷりもかわいいけど、大野さん相葉さんのわかっちゃうかんじもまた、愛を感じますね…！やっと来た、あの子のお誕生日、楽しく読ませていただいてます。 (2015年6月11日 23時) (レス) id: 9e1bb7f1b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2014年11月25日 15時
