雪の功罪7 ページ17
「…あ、うん。…別に無茶してるつもりは…」
「こんな寒い中、外で待ち合わせって…くしゅん！」
「あ、ごめん！寒かったよね？…って、なんて格好で来るんだよ！」
「…だって相葉さんが外から掛けてるの分かって飛び出したら…」
暖かい部屋の中にいたからスウェットの上下のままで、慌てて飛び出したら上着なんて着てくる余裕無かったんだよね…。
でも此処までは全速力だったから、寒い所か、汗が出た位なんだけど流石に汗が引いたからか？俺は続けざまにくしゃみを連発した。
「お前なぁ！俺には無茶ばっかだとか言っといて自分はどうなんだよ！…たく…」
そう言いながら自分のコートのボタンを外しだすから、慌ててその手に手を合わせ、止めさせる。
「ああ、ダメです！」
「ダメって、わぁ、マジ手冷た！ちょちょっとニノ冷えきってるって！！」
重ねた手の冷たさにびっくりした相葉さんは片手で抱き寄せ、もう一方の手で冷めた頬を覆うから、ああ、本当自分の体が冷えてる事に気づいて、そしたらさ、人間って単純だよね？今まで寒いなんて感じ無かったのに、急に体の芯迄冷たくなってる感じがして、ふるって体が震えだした。
「わぁ、マジヤバイって。」
おもいっきり抱き締めながら、体を暖める為に擦りだす相葉さん。
加減を知らないからぎゅうぎゅう頭まで相葉さんの胸に押し付けるから、窒息しそうになった俺は顔だけどうにか脱出させた。
「はぁ、ちょっと相葉さん、苦し…って…」
「あー、でも…！あ、良い事思い付いた！」
………。何か嫌な予感何ですけど…。
一度俺を離すと、外しかけてたコートのボタンを全部開き自分の体ごと俺の体を背中から包み込む。
相葉さんの体温が背中に直接伝わって一気に体温が上昇するのが分かる。
…いや、相葉さんの体温だけの所以では無いんだろうけどね。
耳に掛かる相葉さんの息。
うっすら白い息が視界に映る。
「あ、本当ごめん！俺がこんなとこに呼ばなきゃ…」
「いや、これは自分の不注意だから…。でも、本当、こんな寒い時期の外での待ち合わせは禁止してくださいね。」
「分かった、気をつける。」
「分かればよろしい。でも、また今度晴れた時に一緒に来ましょうか？俺も見て見たいし」
貴方がわざわざ俺に見せたいと思ってくれたのだから…。
「良いの？うん、じゃあ約束する」
「はい、約束されました。………、で相葉さん？」
「何？」
「…何時までこうやってるつもりですか？」
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YUY(プロフ) - 汐さん» 見て頂きありがとうございます。うん、イメージ的に真面目な子ほど、分からないんじゃないかな？って。(笑)後半も後５日ですね。待ってて頂ければ幸いです。たまには明るいの書きたくて。(笑)あの子が楽しそうなのが一番！感想ありがとうございました！！ (2015年6月12日 6時) (
レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
汐(プロフ) - ああー、翔潤の慌てっぷりもかわいいけど、大野さん相葉さんのわかっちゃうかんじもまた、愛を感じますね…！やっと来た、あの子のお誕生日、楽しく読ませていただいてます。 (2015年6月11日 23時) (レス) id: 9e1bb7f1b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2014年11月25日 15時
