頂。相葉編。 ページ3
相葉編
「あっ、いたいた！ニノ、ニノ！」
突然呼ばれ振り返ったら、声の主はもう直ぐ目の前にいて何故か俺は抱き締められていた。
「？！あ、いば…さん？」
抱き締めてきた腕の中から顔を出し見上げてみれば、何故か泣き出しそうな相葉さんの顔がそこにあった。
「………どうしたんです？一体………。」
よほど急いで来た割りには事が済んだ様な落ち着きで、俺の腰に回した腕は離さず、じっと俺の瞳を覗き込む様子に、一体何がどうなっているのか？状況を掴めず、相葉さんの息が整うのを待って一番の疑問を投げ掛ける。
「どうしてここに？」
「だって携帯切ってて繋がらないから…」
そう言われて自分の携帯を見れば、確かに切れてて、確か待ち時間が想像より長くなって夢中でゲームしてたらバッテリーが無くなったんだよね。
短時間予定だったから予備も持って来なくて、でもマネージャーが居るから大丈夫だと、すっかりその事を忘れていた。
だけど、だからって何故？
意味が分からないと首を傾げれば、口の中に溜まった唾を飲み込んで、相葉さんはポツリポツリと喋り出した。
「…だって、ニノに電話したら繋がらなくて…。だから、マネージャーさんに電話したら、もう仕事終わったって。でも一人て帰るって言って歩いてったって聞いて………。」
「…？それで？」
うん、間違って無い。
でもだから何だと言うのだろうか？
今までだって、用事や何かで断った事は何度かあるのに。
「何かマネージャーさん、心配してた。」
「えっ？なんで？」
「何か朝からちょっとヘンだっだって…」
心配そうに覗きこむ相葉さん。
…別に自分じゃ特に変わったとこ無い筈なんだけど。
「マネージャーさん。どうしようか迷いながらも車で後を付けて様子を伺っていたら此処に入るの見たんだって。出てくるのを待ってようか迷ってたら丁度俺が電話した………。」
それで此処が判ったんですね。
でも本当、別に意味は無かったんだけど、何か心配させちゃった見たいで、明日謝らないといけないね。
「…で、どうしたの？」
「…えっ、いや、だからただマネージャーさんの思い過ごしで…。別に俺は…」
そう、別に…。
そう弁解しても相葉さんは納得出来ないみたいで、俺の顔じっと見つめてきて…。
何でしょうね、この感じ。
別に何も無かった筈なのに、何かずっと心の奥にある蟠りが溢れ出す。
でもそれは口になかなか出来ないでいれば、何故か俺の隣で涙を流す相葉さん。
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YUY(プロフ) - ちえさんさん» 難しい話だよね。本当は色々後書きがてらに書いたのですが(笑)あそこが一杯になってしまったので載せらなかったので、またその辺も話としてまとまったら載せてみますね。(笑)やっぱり考えちゃいますよね。なんかもう一本相手変えて書けるかも。(笑) (2017年1月30日 22時) (
レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます。私もたまに考えます。で、５人の中で一番最初って、二宮さんかもって思ったりします。生きることにも執着しなさそうで。そんなこと、ないんでしょうけどね〜 (2017年1月30日 21時) (レス) id: 6340fc5030 (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます。タイミングと翔さんが一番考えそうかな？って思って誕生日にしては重かったなぁ。(笑)でも楽しんで貰えたなら良かったです。やっぱり気になっちゃうのよね。彼等を見てるとね。またたま〜にやっちゃう系かもしれませんが見て貰えたら幸いです。 (2017年1月30日 4時) (レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
あんず - ラジオで聴いて私もちょっと気になりましたが、あらためてお話で読むと泣きそうです…！テーマは哀しいですがとても素敵なお話だったので思わずコメントしてしまいました。 (2017年1月30日 1時) (レス) id: 3862def4f9 (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ちえさんさん» ありがとうございます！そう言って貰えるとありがたい。(笑)ね、本当最後前にふるさと歌うよね？多分。その辺りがやりきった感が出るかな？って思ってます。(笑)やれば出来る子！楽しみにしましょ！！ (2016年12月27日 12時) (レス) id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2015年9月26日 13時
