2 ページ10
黒「…。」
ノ「…。」
黒須は悩んでいた。今だ悩み続けていた。
ノコルが必ず見てるらしいバルカちゃんねるを眺めながらも頭の中は焦っていた。
パソコンの中ではお馬のマリさんが子育てをしており、ノコルはその様子を食い入る様に見ていた。
黒(分からん！これが何故大切な企画なんだ？！そもそも見て何か変わるものなのか？！確かに遊牧民が多いこの土地において動物は家族同然である事は理解している。だがこれを見て馬の子育てが上手く行く訳でもあるまい。…と、言うかそもそも何故こいつがこれを見る必要がある？分からん、何も分からん！！)
黒須は途方に暮れた。
チャンスだと思った事が更に彼を困惑させた。せめてノコルが何らかのリアクションをしてくれれば違ったかもしれないが、彼はただその画面を見てるだけ。一言も発せず表情も変えず見てる様子に、黒須は完全にお手上げとなったのである。
黒(埒が明かん！もっと違う角度からいかないとっ。)
ノコルと言う珍獣を理解する所か、明日からどう接すれば良いかさえも分からなくなってきた黒須は、見方を変えようとノコルの側近であるマタとシチの存在を思い出すのだった。
黒「あの二人なら、あれの扱いを熟知してる筈。」
それに今はまだノコル自身黒須の事を警戒している可能性は高い。相手が本心を隠し警戒している間はどうしても得るものも少ない。
そう判断した黒須は彼等から情報を得る作戦に変更するのであった。
＊
マタ「ノコル様の事を知りたいだと？」
黒「ああ。」
シチ「何故だ？」
二人は厳めしい顔を近付け黒須を睨み付けた。きっと普通の人間ならそれだけで畏縮するが、黒須にとっては逆にありがたかった。
黒(こう分かりやすいと何の苦労もないんだよなぁ。)
彼はちょっとおどけた様子で両手を上げなが１歩後ろへと下がり、敵対の意志は無い事を態度で示した。
黒「別にもう俺が敵じゃ無いことは分かってんだろ？ 第１俺はあの人の事を託されたんだよ。」
二人「誰に？」
黒「乃木さんと…。」
二人「？」
黒「あんたらの仲間。バトカラとピヨ。それと。」
二人「っつ、」
黒「ノゴーン・ベキ。」
二人「？！！」
黒須は二人の表情を見て確信する。
黒(これが正解だったか。)
と。
続く。
ノゴーン・ベキは愛称ならノコちゃんの名前って乃木ノコルになるのかな？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
YUY(プロフ) - ちえさんさん» アニメ化？か？とかもありますが、何にしても楽しみ過ぎるますね。いや〜早くビジュアルを見たいですよね。 (3月7日 19時) (
レス) @page26 id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - 情報解禁は遅くなるでしょうが、楽しみですねぇ。アクションがある妖精だと嬉しいなwww (3月7日 17時) (レス) @page26 id: 9add11b86c (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ちえさんさん» 流石にあのタオルを剥ぎ取ろうとする行為はアウトでしょう。(笑)また中丸君の「危ない危ない」がいい味出してくれてましたよね。 (2月17日 15時) (レス) @page25 id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - きゃー卍危うし、気をつけて〜！それにしても毎朝のWおはよ〜と温泉でのイタズラ。翔ちゃんが心配するのも仕方がないかな。藻屑になった後、復活出来るかなぁ… (2月16日 21時) (レス) @page25 id: 9add11b86c (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ちえさんさん» こちらこそ。ジタバタを見た瞬間にワンコが毛を逆撫でてジタバタしてる姿を想像してました。(笑)ジタバタニノちゃんを見てみたい。 (1月11日 22時) (レス) @page22 id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：YUY
| 作成日時：2023年6月17日 12時
