VIVAN 迷子。 ページ17
ノ「スンッ。」
ノコルははそを伸ばし鼻をすすって空を仰いだ。
広い空は何処までも続いている。
それは当然の事ながら、１番大好きなお父さんの元にまで繋がっている。そう気付いたらこの空を見上げずにはいれなくて、ノコルは暇さえあれば空を見上げていた。
ノ「この空を辿れば…。」
お父さんの所へ行ける。
だけど遠い。
遠すぎる。
実際ノコルにはどのくらい遠いかはよく分かっていなかった。
だけど馬を走らせてもたどり着けない事は分かっている。
ノ「…スンッ…。お父さん…。」
そう、ノコルは生粋のファザコンであり、実は親離れ出来ていないただのお子ちゃまだったのである。
ノ「…今どうしていますか？しっかりご飯食べれていますか？大好きなお赤飯食べれましたか？…風邪等ひいてないですか？……。お父さん。あまりに昔の日本と違いすぎて迷子になっていませんか、お父さん…。」
ノコルは緑の生い茂る草原を馬で駆けながら、妻の最期の願いを叶える為日本へと向かった大好きな父の事を考えていたら。
自らが完全に迷子となっていたのである。
見渡しても見渡しても広がっているのは緑の草原と青い空だけ。
帰るにもここがいったい何処なのか全く分からない。
ノ「…。」
ノコルは急激に寂しくなった。
以前なら絶対こんな事にはならなかった。
ノコルはいつもベキの後ろを走り、その背中を一時も逃す事はなかったから。
でも今その背中はノコルの傍に居ない。
ポツン。
ノ「…お父さん。」
ポツネン。
ノコルは傍らで待機するお馬を撫で、不安と寂しさを紛らわせながら今ある自分の状況(迷子)から現実逃避をするのであった。
＊
その頃。
マタ「ノコル様がもう二時間も戻ってこない！きっと何処かで迷われてるに違いない！！」
シチ「ああっ、ノコル様〜。」
黒「放っておけよ、奴もいい大人なんだし。」
マタ「何て事を！今この瞬間だって寂しくて泣いてるかもしれんのだぞ！！」
黒「だから、
シチ「そうだ！ベキ様が居なくなってただでさえ心細いと言うのに…。」
黒「…。」
マタ「まずは皆を招集しろ、捜索隊をすぐに出せ、１秒でも早く見付けて差し上げるんだ！！」
バタバタバタ。
シ〜ン。
黒「…乃木さん。なんで貴方は俺をここに置いていったんですか、俺に何をさせたいんですか？！乃木さん、教えて下さ〜い！！」
ここにも(今後の生き方に対する)迷子がいたのであった。
終わり。
ベイストより。ノコちゃんはパパ大好き！
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YUY(プロフ) - ちえさんさん» アニメ化？か？とかもありますが、何にしても楽しみ過ぎるますね。いや〜早くビジュアルを見たいですよね。 (3月7日 19時) (
レス) @page26 id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - 情報解禁は遅くなるでしょうが、楽しみですねぇ。アクションがある妖精だと嬉しいなwww (3月7日 17時) (レス) @page26 id: 9add11b86c (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ちえさんさん» 流石にあのタオルを剥ぎ取ろうとする行為はアウトでしょう。(笑)また中丸君の「危ない危ない」がいい味出してくれてましたよね。 (2月17日 15時) (レス) @page25 id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - きゃー卍危うし、気をつけて〜！それにしても毎朝のWおはよ〜と温泉でのイタズラ。翔ちゃんが心配するのも仕方がないかな。藻屑になった後、復活出来るかなぁ… (2月16日 21時) (レス) @page25 id: 9add11b86c (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ちえさんさん» こちらこそ。ジタバタを見た瞬間にワンコが毛を逆撫でてジタバタしてる姿を想像してました。(笑)ジタバタニノちゃんを見てみたい。 (1月11日 22時) (レス) @page22 id: 846e4e6c3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2023年6月17日 12時
