十一月9 ページ25
自分の淵に嵌まりながら、風呂場で力任せにタイル磨いていたから、大野さんが帰ってきた音に気付かなかった。
「うん。どうする？シャンプー買って…
「あ、いや、違う。これで大丈夫。」
正直代わってた事さえ気付いて無かった。
「そう？なら良いけど。」
突然の事に頭が付いていけずバクバクした心臓を静めるのに必死で硬い返事しか返せない俺を不思議がりながらも、彼は自室へと向かったようだ。
多分帰ってきたら突然俺の叫びに大野さんもびっくりしてこっちに来たんだろう。
「………ホント俺って………。」
何やってんだか。
やっぱり俺は結局こんな感じなんだ。
＊＊
「トイレはやったんだけど他する所無い？！」
程なくして階段を降りて来た足音に、俺は手を止め叫ぶと大野さんはひょっこり顔を出し「ちょっと相談したい事がある。」と、さっきとはうって代わり、慎重そうな面持ちで切り出してきた。
正直大野さんから相談事なんて始めてで、ゆっくりで良いからと言われたが、気持ちは焦り俺は昼飯を食っていた彼の前に急いだ。
一体どの事についてだろうか？
幾つもある問題を浮かべ、別に緊張する必要は無いのに背筋を伸ばし膝に両手を置く。
「ふふっ………急がなくても良いのに。」
サンドウィッチにかぶり付きながら俺を見て笑う彼には俺の気持ちは丸分かりだろう。
ついでに買ったと言う、ピザパンを渡され俺はそれにかぶり付いた。
飯は食ったばかりだが、出されたモノを食べるのは俺の礼儀だ。
「！っうめぇ〜。」
「ね、なかなかイケるでしょ。これオススメなんだよねぇ。」
「貰っちゃって良いの？ってもう食ってるけど。」
「大丈夫！もう１個あります。」
そう言うと同じパンを取り出して、ふにゃと相貌を崩す。
俺の緊張を緩めようとしてるんだろう。
普段は本当におっとりしてて、自分の世界の中で生きているのに、こうした時はしっかり相手のペースを掴んで溶け込むのだ。
本当この人には敵わない。
ただこの人の前に座っているだけなのに、気持ちがゆっくり落ち着いていった。
やっぱりこの人は凄い。
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YUY(プロフ) - はるのさん» いえいえ。(笑)本当年末年始は嵐さんの番組だけでも大変でしたよね。うちのサーバー壊れちゃうんじゃないかってハラハラしてました。(笑)また良かったら今年も宜しくお願いします。 (2016年1月8日 4時) (
レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - こんにちは。12月バタバタで感想書かずにごめんなさい。あ〜よかったよかったと一人納得していました(笑)あっという間の12月が終わり、もう1月ですね。今年もよろしくお願いします。わくわくの1月、楽しみにしています。 (2016年1月7日 11時) (レス) id: 4606a2649a (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - はるのさん» やっとご本人さんに近い感じの性格になりました。(笑)やっぱりね、人たらしを書きたい。(笑)今週中には十二月終わらせますので、またその後にでも覗いて見て下さい！(笑) (2015年12月9日 14時) (レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - 来た♪来た♪12月♪♪と思ってたら、あらあら素敵な流れwうんうんいい男になってくるよね、3人とも。だけど不機嫌な智父さんも面白い。今まで悲しい思いをした分、和くんに笑ってほしいですよね。意地悪がでるくらい素直になることが出来てうれしいです。 (2015年12月9日 10時) (レス) id: 8cf8fc1a3e (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ぽんすけさん» ありがとうございます。私もまさか伝えるとは。(笑)もっと後の予定が気付いたら書いてました。(笑)お陰でこの先が不安ですが(笑)引き続き良かったらよろしくお願いします。 (2015年11月12日 22時) (レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2015年10月14日 13時
