十一月5 ページ21
Kazu
長い夢を見ていた。
母さんが死んで、一人になって、これで楽になれるなって思ったら出来た家族。
今まで友達なんて呼べる相手は居なかったのに突然出来た
四人の友達、兄弟、家族。
仲間。
「かず。」
「和君。」
普通に俺の名を呼んでくれる。
「おい！それ俺んのだから取るんじゃねぇよ！！」
遠慮がちではなく、公平に扱ってくれる。
「和はそっち持って。終わったら買い出し行くから。」
一緒に何でもやらせてくれた。
「おいで。…寄りかかって良いから。」
眠れない夜、朝まで付き合って隣に居てくれた。
「………。」
誰かと居ても自然な自分で居られたのは始めてだった。
沈黙が心地好かった。
相手の体温が感じる距離に誰かが居ても緊張しないで良い場所。
始めて出来た一人じゃ無い世界。
この世がこんなに明るい場所だなんて思っても居なかった。
本当、始めてで。
何度も、何度も、夢なら覚めないで欲しいと願った。
でも………。
やっぱり夢だった。
やっぱりまた一人になっていた。
家も部屋もあるのに人が消えた。
まず一緒が無くなった。
皆が一緒で無くなって。パラパラと減ってきて、声と笑顔が少なくなった。
でもまだあの頃はまだ匂いが残っていて。
誰かが居た痕跡があって。
人は居ないけど、存在は感じられて。
それが唯一の希望に変わった。
あの部屋は皆が集まる場所だから。
だからあそこで待っていれば会えると信じて待ってみた。
来る日も来る日も………。
だけど夢はやっぱり夢でしかなく。
ならもう、どうでもいいかな？って思い始めた頃、大野さんの夢を聞いた。
それはあまりに予想外だったけど、よくよく思えばあの人らしくて。
あの人が毎日小麦粉を捏ね、窯に火を入れ、煤で汚れた袖で顔を拭いてる姿が脳裏に浮かび。
「………和君。」
焼き立てのパンを持って俺の名を呼ぶあの人がそこに居て。
あの人の傍で俺は、笑っていたんだ。
「………くん？………かず君？」
声が聴こえた。
優しい声が。
「………。」
怖くないと言ったら嘘になる。
このままずっと、こうしていればもうこれ以上待つ必要なんて無い。
びくびくして生活しなくたっていい。
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YUY(プロフ) - はるのさん» いえいえ。(笑)本当年末年始は嵐さんの番組だけでも大変でしたよね。うちのサーバー壊れちゃうんじゃないかってハラハラしてました。(笑)また良かったら今年も宜しくお願いします。 (2016年1月8日 4時) (
レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - こんにちは。12月バタバタで感想書かずにごめんなさい。あ〜よかったよかったと一人納得していました(笑)あっという間の12月が終わり、もう1月ですね。今年もよろしくお願いします。わくわくの1月、楽しみにしています。 (2016年1月7日 11時) (レス) id: 4606a2649a (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - はるのさん» やっとご本人さんに近い感じの性格になりました。(笑)やっぱりね、人たらしを書きたい。(笑)今週中には十二月終わらせますので、またその後にでも覗いて見て下さい！(笑) (2015年12月9日 14時) (レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - 来た♪来た♪12月♪♪と思ってたら、あらあら素敵な流れwうんうんいい男になってくるよね、3人とも。だけど不機嫌な智父さんも面白い。今まで悲しい思いをした分、和くんに笑ってほしいですよね。意地悪がでるくらい素直になることが出来てうれしいです。 (2015年12月9日 10時) (レス) id: 8cf8fc1a3e (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ぽんすけさん» ありがとうございます。私もまさか伝えるとは。(笑)もっと後の予定が気付いたら書いてました。(笑)お陰でこの先が不安ですが(笑)引き続き良かったらよろしくお願いします。 (2015年11月12日 22時) (レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2015年10月14日 13時
