十月3 ページ3
そして………。
未だにあの時の事を鮮明に覚えている。
実際は一瞬の出来事なんだけど、スローモーションの様に雨粒までも停止して浮かんでいた。
雨風に煽られながらもしっかり抱き締めてくれた腕。眉間に深く刻まれた皺と真っ直ぐな瞳。雨音で聞き取れなかったけど、俺に何かを告げてくれた温かな唇。
潤君の人柄みたいに熱い熱が雨で急速に冷えていた体に染み込んだ。
あれから既に３ヶ月。
その間、君と会話出来たのは何日あっただろうか？
俺は君のその顔を見つける度、あの日の事を思い出し君に聞かなくちゃいけないと思いつつ、今だ聞けてない現実に悩んでいる。
あの時、君は何て言ったのだろう。
ううん、君のあの行為の真実は何処に向いていたのだろう。
あれからまるで避けられてる様な、すれ違いは君がそうしているからなのだろうか？
教えて欲しい。
ううん、聞かなくちゃいけない。
でも………。
なんか疲れちゃった。
最近頭の中がずっと靄がかっていてね。
ずんと、何かが重くのし掛かってるみたいなんだ。
「ゴホッ、………。」
昼間でも薄暗くて晴れているのに寒くて。
静かな日中は常に頭の中がノイズで煩いんだ。
トックン！
時々痛みと共に脈が跳ね上がる。
それは週を追う毎数を増やした。
息が乱れる。
この所調子が良いと思ってたんだけどね。
吸い込む量が少ないと視野が一気に暗くなる。でも目を瞑ってゆっくり大きく息をすると徐々に落ち着く事もあると分かってからは、発作手前で対処出来る時も結構あった。
トンッ！
脈が胸を押し上げているみたいだ。
視界が歪む。
丸く大きな月がまるで水面の上みたいに揺れていた。
トンッ！！
「あっ？！………っつ！はぁっ」
何だろう。
何時もの発作とは違う胸の痛みに膝を折って蹲る。
こんな格好じゃ余計息が入って来ないから顔だけ上げたら肩に衝撃が走って床が見えたんだ。
息が乱れると激しく脈が踊るのに、今はやけに静かだなと、何故だか客観視している頭があった。
「………。」
今何時頃だろう？
時計を確認したいのに体は言う事を訊いてくれない。
「………ははっ………」
何か、ちょっと笑えた。
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YUY(プロフ) - はるのさん» いえいえ。(笑)本当年末年始は嵐さんの番組だけでも大変でしたよね。うちのサーバー壊れちゃうんじゃないかってハラハラしてました。(笑)また良かったら今年も宜しくお願いします。 (2016年1月8日 4時) (
レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - こんにちは。12月バタバタで感想書かずにごめんなさい。あ〜よかったよかったと一人納得していました(笑)あっという間の12月が終わり、もう1月ですね。今年もよろしくお願いします。わくわくの1月、楽しみにしています。 (2016年1月7日 11時) (レス) id: 4606a2649a (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - はるのさん» やっとご本人さんに近い感じの性格になりました。(笑)やっぱりね、人たらしを書きたい。(笑)今週中には十二月終わらせますので、またその後にでも覗いて見て下さい！(笑) (2015年12月9日 14時) (レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
はるの(プロフ) - 来た♪来た♪12月♪♪と思ってたら、あらあら素敵な流れwうんうんいい男になってくるよね、3人とも。だけど不機嫌な智父さんも面白い。今まで悲しい思いをした分、和くんに笑ってほしいですよね。意地悪がでるくらい素直になることが出来てうれしいです。 (2015年12月9日 10時) (レス) id: 8cf8fc1a3e (このIDを非表示/違反報告)
YUY(プロフ) - ぽんすけさん» ありがとうございます。私もまさか伝えるとは。(笑)もっと後の予定が気付いたら書いてました。(笑)お陰でこの先が不安ですが(笑)引き続き良かったらよろしくお願いします。 (2015年11月12日 22時) (レス) id: dde059238c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUY
| 作成日時：2015年10月14日 13時
