in 楽屋裏と外9

戦国時代。オール ページ13

翔「これは忌忌しい事態である！今こそメンバーの絆と愛を示す時！！」

一人がダメでも四人なら。

こうして櫻井は久しぶりに三人へと招集を掛けたのであった。

＊

グループ活動的にはお休み中と言っても個人での活動は相変わらず多忙であり(智「俺は犬の散歩に忙しいんだよ！！」)、またこんな時勢の為、四人の会議はネットでのやり取りとなった。

四分割の左上。暗闇の中に人影がぼんやりと浮かんでいる。
間違いなくその部屋が櫻井である事は誰の目にも明らかであった。

智雅「…。」

潤「揃いましたからいい加減進めてください。」

翔「よく集まってくれたな、諸君よ。」

そう言うとスポットライトに照らされた毎度お馴染みのゲン〇ウ櫻井が現れたのである。

智雅潤「。」

翔「…。」

智雅潤「。」

翔「なんか言ってよ〜。」

雅「え？あっ、うん。翔ちゃんおはよ。」

智「相変わらず元気みたいで良かったよ。」

翔「いや、そうじゃなくて…。」

潤「時間が勿体無いので始めてください。」

翔「…。」

もっと楽しんでくれると思い、照明も拘り、この為だけにサングラスも買い直したのだが、その努力は伝わらなかったらしい。櫻井は本題へと移るしかなかったのである。

翔「コホンっ。えー昨今、ニノにアプローチしてくる輩が増えたと思わないか？」

そう。今年に入り「世はまさに戦国時代」と言わんばかりに二宮を愛する者達のアプローチ合戦が始まっていた。

年開け１発目にニノさんへやって来た小泉孝太郎を皮切りに、大御所である立川談春。そして最近では大型犬元祖の竹内涼真まで。
彼等が挙って二宮の話をし「可愛い」「天才」等と誉めそやしては「自分は二宮と仲が良いんだと」マウントを取ってくる。
それはまさに電波を使っての牽制合戦化していたのである。

翔「何故これに我等が参加していない？」

まずは自分達が居てそこに「ちょっと待った！」と手を挙げるのなら分かるが、今やメンバー四人は過去の存在みたいな扱いに櫻井は我慢出来なかったのである。

翔「それだけじゃない。中丸山田、そして…。」

櫻井のボルテージは最高潮に達した。

智雅潤「そして？」

翔「卍。」

最近めっきり二宮の写真やお宝映像を送って来なくなった菊池への不満が爆発したのである。


続く。

二宮信者が増えるのはうれしいね。

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