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着信履歴(3) ページ23

「待って?伊藤マネが来ないなんて今までなかったのに。どこに行ってるの?」


「銀座……だったかな。何かあればすぐに向かえる場所だしって」


「銀座?」


築地にあるクリエイティブXなどのキャスティングや広告代理店、制作会社など、関係する企業は多いエリアとしても、銀座と限定して言われると歌舞伎座を取り囲む中小の制作会社が点在する程度で、今日の顔合わせをスキップしてまで取り急ぎ伊藤マネが向かう必要性を感じられない。

私は伊藤マネに慌てて電話するけれど、いつもならすぐに応答する彼の携帯は非情になり続けるだけだった。


「そんなの困る……」


「そうですよね。すみませんっ。キャスティング会社からのウチへの連絡だけ日にちズレてたのが分かって。でも、僕も頑張るんで、眞白さんも気持ち入れ替えてお願いします!」


「ちょっとだけ、時間ください」


私は寝室に戻った。
手が震えている。オフで心の準備をするつもりだった。こんな急に?長澤さんと初めて顔を合わせるのに?
スマホの着信履歴をもう一度確認する。
この着歴はどうしたらいいの。その答えを伊藤マネに聞きたかった。いつも一緒に乗り越えてきてくれたのに。

ーー他の人じゃダメだよ。伊藤マネ……。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ほさつ1秒83 | 作者ホームページ:https://twitter.com/hosatsu1_83  
作成日時:2021年8月29日 19時

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