嫌いなのだろう ページ14
太宰side
うーん。如何にもこうにもならないね。
実は仮眠をうっかり取ってたら敵組織に捕まった。
然も中也も。
太「これじゃあヘアピンも使えない。」
割と硬めに縛られてるから、手が動かない。
中「はぁ…荒中が来るまでの我慢だな。」
私は驚いて中也を見た。
太「え、Aが助けてくれると思う?」
中「…思わねぇ。」
今はこんな甘い考えは使えない。如何しよう。目の前の倒した筈の敵ボスを見据えた。
敵ボ「はははっ、治療異能の女を人質に出来れば話は早かったんだがなぁ。」
多分、Aの事を話してるのだろうな。でも残念。Aは私達の事が嫌いだ。
太 「彼奴が助けに来るわけないだろう?」
中「嗚呼そうだぜ。面倒臭がりの彼奴が態々来るのは天と地がひっくり返っても無い。」
敵ボス「くくくっ、案外そうじゃないんだな。ほらよ。」
敵ボスが指を鳴らすと、モニターにAが映ってた。
唖然呆然。言葉もなく唯映像を見ていた。中也も目を見開いている。
貴《太宰、中原っ!!何処?!》
モニター越しに伝わるAの煩さ。ずっと走ってたのだろう。汗だくだ。
何で来たんだい?危ないじゃないか。
敵ボス「其れなりに、持て成ないとなぁ…」
敵ボスはニヤリと私達を見た。その背後には総勢百越えの人。
肌で感じた。たぶん中也も。
あ の 子 が 危 な い と
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作者名:スピカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/
作成日時:2016年8月15日 11時