嫌いだった ページ12
中原side
荒中と二人で太宰を引き摺る。太宰は先刻の冗談がきつかったのか、いじけて動かない。
中「荒中、重くねぇか?」
貴『中原に心配されるとか…平気だよ。』
中「おい最初の言葉は如何言う意味だ?」
たわい無い会話。首領の部屋はまだ遠い。廊下が長いからな。
何となく、俺は少し高い荒中を見た。
中「身長分けろこの野郎。」
貴『太宰の莫迦から10cm貰いな。全員で170cmになれるから。』
そう。何時からか、俺達は10cm間隔で身長差が生まれた。
昔は同じ位の身長だったのに、理不尽じゃねーか!!
中「せめて荒中は見下ろしてェよ。
流石に女に見下される趣味はねぇ。」
貴『 はぁ!?』
荒中は吃驚した様な顔で俺を見た。何か変なこと言ったか?
貴『な、中原は私の事を女として見てたの?!何か嬉しい……
うぇっ、矢っ張り無理だ。』
中「朝迄地べたに這い蹲ってろ。」
荒中の頭を叩いた。お、苦しんでらぁ。
「何か嬉しい」ねぇ…
笑わせんな。手前なんかに好かれたって嬉しいわけねぇよ。
嬉しか……ねぇよ。
太「二人共ー。愛のない引き摺りは勘弁だよー。」
貴 中「引き摺ってもらっている分際で何をほざく。」
取り敢えず太宰を蹴飛ばしたいた。
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作者名:スピカ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kid0019/
作成日時:2016年8月15日 11時