3 ページ8
.
公演後、Aちゃんがユンギヒョンに呼び出されたみたいで、楽屋へ挨拶に行くことになった。
会場のスタッフさんに案内されながら、Aちゃんに一生懸命ステージ上のユンギヒョンについて語っていた。
まるで、何かを考えないようにするために。
「ユンギヒョーン」
「だから、俺はお前のヒョンじゃねー!」
楽屋にお邪魔したら一言目がそれだった。
「ヒョン、めちゃくちゃかっこよかった!俺もラップやりたい!教えて!」
「は?なんで俺がそんなめんどくせーことしなきゃいけねーんだよ」
「ユンギヒョン、誰ですか?」
ユンギヒョンと僕がじゃれあってる時に会話に入ったのが、先ほどヒョンとステージの上にいた二人のうちの一人で、
いかつい方…。
正直怖い…。でも、ラップはユンギヒョンの次に上手だった。
「あ、ナムジュンじゃん」
ユンギヒョンが答える前に、Aちゃんが会話に加わった。
RM「お久しぶりです」
「言うて、そんな前じゃないけどね」
笑いながら話すAちゃんを見ていると、このいかつい人とも知り合いなのだと気付く。
…Aちゃん、意外と男友達多い…?
「ナムジュンさん、テヒョンと言います。
ラップかっこよかったです」
僕も素直に意見を告げると、ナムジュンさんはさっきの怖い感じとは全くかけ離れた照れ笑いをした。
何この人、可愛い…。
RM「あ、ありがとうね」
「それより、ホソク?」
Aちゃん、“それより”はないでしょ。
SG「トイレ」
「食べ過ぎた?」
SG「ああ。緊張し過ぎて、レッドブル飲みまくったら腹くだしたみたい」
「あはは!ホソクらしい」
笑顔のAちゃん。久しぶりに見た気がする。
この二人ってそんなに仲いいんだ…。
「ユンギヒョン、俺にラップ教えてください」
負けたくない。
なぜか僕はそう思った。
なんでユンギヒョンにこんなに勝ちたいんだろ?
SG「は?嫌だね」
「教えてあげてよ。ラップが壊滅的に下手くそなの」
爆笑しながら言うAちゃんにムッとした。
「だから、ユンギヒョンに教えてもらうんじゃん」
SG「お前みたいな奴にはラップなんか一生無理だよ」
「もう、ヒョンそんなこと言わずに、」
SG「お前みたいに、甘ったれた奴には無理だって言ってんだよ」
甘ったれていた僕に、初めて厳しい言葉を投げかけた人は、ユンギヒョンだった。
633人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
叶え隊 - 初コメント失礼します!最後の一言で何故かゾッとしてしまいました…!最高の作品をありがとうございました! (2022年1月6日 2時) (レス) @page26 id: c0ba4ad0a8 (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - やまやまさん» やまやまさん!ありがとうございます!ユンギくんは偉そうにしてるくせに何考えてるのでしょうかね笑これからもよろしくお願いします!(^。^) (2018年5月30日 16時) (レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
やまやま(プロフ) - 初コメントです!最後のユンギくんとの関係に驚きを隠せません(笑)とてま面白かったです!続編密かながら期待しております(笑)これからも頑張ってください!応援してます!!!! (2018年5月29日 19時) (レス) id: 8d56f807c6 (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - BTSが大好きすぎて....さん» ありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2018年5月1日 0時) (レス) id: e4139d44ac (このIDを非表示/違反報告)
BTSが大好きすぎて.... - 良いですね♪続き?がめっちゃくちゃ気になります!更新待ってます!頑張って下さい! (2018年5月1日 0時) (レス) id: 17691f8b8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haylee :D | 作成日時:2018年4月26日 17時