ヒモ男子取扱説明書【V】

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始発で家に帰り、Aちゃんを起こさないように物音を立てないようにお風呂場へ移動。




お風呂に浸かりながら、今日1日のことを考える。




芸能人に会っちゃったよ…。



あれは夢だったんじゃないかなってまだよくわからない感覚に陥ってる。



現実味を帯びてない。だって芸能人なんて、異世界の住人のような感じで…。



でも、連絡先交換したんだよね？




そういえば、と思って、脱衣所に置いてあるスマホを風呂場に持ってくる。



エヨンさんは連絡先を交換したら、まず一人一人にちゃんと覚えてるってアピールして、店の外でも会ってもらえるようにして、お店にも来てもらうようにするのが大事って言ってたな。



でも、芸能人と外で会ってもいいのかな？




でも、外で会うってそういうことだよね？ホテルとかだろうから、大丈夫か。









歯を磨いて、やっと寝室へ行く。



ゆっくり扉を開けたら、Aちゃんの寝息が聞こえて来た。




よかった、寝てる。



できるだけ静かに布団に潜り込んで、Aちゃんを抱きしめる。





うん、やっぱりAちゃんが一番安心するし、ドキドキする。




好きだなー。



…“好き”って、どういう好きなんだろ。



考えようとしたら、眠気が襲って来て、僕はいつのまにか眠りについていた。

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