ヒモ男子取扱説明書【V】

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テヒョンが夜中に外出した。



目を覚ました時に隣にいるはずの彼がいなかった時は戸惑ったが、トイレにでも行ったのだろうと思ったが、どれだけ待っても一向に帰ってこなかった。



寝室を出てリビングに行くとそこは真っ暗で、まさかと思い玄関へ向かうとテヒョンの靴がなかった。



しかも、テヒョンが持ってる今一番お気に入りのグッチの靴。




もちろん私が買ったものだけれど。




夜中の外出はうち来てから初めてのことで、戸惑いを隠せなかったのはもちろん







ユンギのところに行っているのかもしれないと思いたいけれど、あそこにあの靴を履いて行く理由がわからない。



テヒョンのことだから、気合入るとか変な理由で持っていきそうだけれど、どうしてか勘がそうでは無いと訴えた。




外出したからと言って、どうにかできるものでは無いから、私は大人しくベットに潜ることにしたが頭が冴えて眠れない。




テヒョンがなにをしようと、私にはダメと言う権利はない。



私の役目はテヒョンを思う存分甘やかせることだから。




テヒョンのことは好きだけれど、たまにどうすればいいのかわからなくなる。





だから、こういう感じになってしまったのかな。





でも後悔はしてない。




私の一目惚れであり初恋だったから、




あの時、勢いで「うちにおいで」なんて言っちゃったから




責任は私にあるんだ。





テヒョンは悪くない。なにも悪くない。

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