T.B.P (4)

CREATOR∞18 ページ18

「えらい時短だな。」

「…唇めっちゃ緑やで。」


作るわ〜とか言うたのに
レトルトのグリーンカレー(笑)



で、ご飯を食べ終えての、今。


「部屋着。」

「おっけ〜」

「充電器。」

「入れた。」


荷造り中。

あたしは、事前に紙に箇条書きして忘れ物チェックするタイプ。

今時コレかよ…言われたけど
あんたも帰って真似するんちゃん〜？と突っ掛かれば
もう荷造りしてるって、しれーっとした顔。


ほんで、ジヨンが自然とその紙を手に取って
まさに確認中。

小学生の遠足かよって面倒臭そーに呟くジヨンやけど
なんやかんや手伝ってくれてるんやから
やっぱ優しいヤツや。


「せいっ…」

「へ？せいっ？」

そんな字汚かった？
って覗き込もうとすれば




「………生…理用品。」


あぁ、それね。


「入れた入れた。」



………シーン



いや、もうあんた何歳やねん。
たかだかソレごときに…

って思わざるをえない、何とも言えへんジヨンの顔は次第に半笑いになって。


「…ま、あとは出来るだろ？」

紙を返された(笑)




てか、別にひとりで全然出来るし〜
いつもやってるし〜



「アイスコーヒー飲む？」

「ん、飲む。」



な〜んでか



じゃあ帰るわ〜って

帰ってほしくない



んかな？



「どうぞ〜」

さんきゅって受け取るジヨンは
別にいつも通りのジヨンで。



「ん？」


いつも通りじゃないのは、あたしだけやねんな。

咥えタバコして携帯触りながら、飲む一連の動き。

煙たそうに目細めたり

その大きいなと感じた手。

大きさはオトコやけど、綺麗な手してるよな〜



「なに？


…俺に見惚れてる？」



え。

…コレは
いつかのあたしの、真似か…？




それやったら



「…うん。」


こっちの返しも真顔でコレや。

両手で頰杖ついちゃってますよ、あたし。







ッッッブファ




ちょいちょい…


何してくれてんねん。

人の顔に！！



「何を間に受けてんねん。」

渡されたティッシュで拭きながら、チラッと見られる。


こんなん慣れてるやろ？実際。




ブツブツ心の中で言うてたら






「じゃ…ごちそうさま。

…帰るわ。」

「ぇえ！？」

…あ、声に出てもた。


まぁ確かに
一段落ってゆうか…そうやもんな。

明日、午前中に出国で早いし。







「なに？


泊まってほしい？」



だ、れが。

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