F.P.T (6)

episode G ページ40

ジ｢今日は体調どうだった？｣

｢いつもと一緒。食べまくってた(笑) ｣

ジ｢じゃあ今日は…いい？｣

｢何が？あ、ジヨン君もゴマ食べる？｣



何がって…ほんとに分かんねぇ？
俺がぴったり隣に居る、理由。


妊娠してから、好きな食べ物がコロコロ変わって、今は無性に砂が食べたいらしい。


砂って、もう理解不能な域じゃん。



で、砂にわりと近い白ゴマを提案したら、それをえらく気に入って、一生食べてるA。

ノンアルコール片手に、白ゴマって笑えるよな。


｢これなら先生に怒られなくて済みそうだよね(笑)｣


この通り、白ゴマさえ食わせときゃ超ご機嫌。



でもさ、さっきからいっぱい零してるよな？

見えてる？




…てか、気付いてる？



それさ、俺が昨日も一昨日も掃除したよな？
だからスプーンで食えって言ったのに。


もう言う事聞かないんだったら、新聞敷くよ？



ジ｢爪楊枝いる？｣


え、何？
俺、そんな変な事聞いた？
何でそんなビックリした顔してんの？笑


｢今ちょうど言おうと思ってたの。歯にいっぱい詰まってんの。笑｣


ほぅ…それであの顔か。



爪楊枝を渡したら渡したで、片手で口元を覆う事もなく、豪快に爪楊枝するA。






いや、そうじゃなくて！！


俺の話聞いてた？なぁ？

先週から俺、我慢してるよな？
もう計算とかしちゃってる。



わかるでしョ？



｢…ほんと分かり易いんだから(笑)｣

ジ｢え？｣

｢今日は…大丈夫だよ。｣

ジ｢えっ？ほんとォ？｣

｢うん。お腹が…

ジ｢お腹張り出したら、すぐ辞める。だろ？｣




それ毎回言ってくんじゃん。

それくらい覚えてるし分かってる。


それに俺、そこまで激しくないし。





で、

別にそっちの気はないけど、何気にこの妊婦の身体って燃える。


ぶっちゃけ、激しく出来ねぇのは少し残念だけど…



それでもAに触れて、この甘い声を聞くだけで満たされていく。




ジ｢…っ…お腹…大丈夫？｣

｢っ大丈…夫っ…｣



未だにドキッとさせられる。


色っぽすぎて。

そうゆう顔、超タイプ。



この激しく出来ない時期に、その顔はちょっと…






やめてほしい。



あぁ〜…

久しぶりだしもう限界…泣

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