F.P.T (6)

episode G ページ37

今日は、近々番組出演が決まっているから、衣装合わせをする為に、某スタジオに午後から集まっていた。

専属のスタイリストや、ヘアメイクも合同でのミーティング。


あの件があって以来、ハウンをあまり見かけなくなって
風の噂で辞めた事を知った。

Aとひーくんの存在を知られてしまった以上は警戒してたし、潔く辞めた後も若干警戒してたけど、あれ以来何も無いから心の底から良かったと思ってる。



で、

ハウンの代わりに入った、俺より1つ年上のソユンヌナ。

これがまた、嫌味が一切無く喋りやすくて気さくな人で。
もちろんそんな彼女に、みんなはすぐに打ち解けていった。



で、ヨンベは今、ヌナに骨抜きにされている。
なんか今、良い感じらしい。

ヨンベは分かってない？ってか、気付いてないっぽかったから、俺がそれとなくそうゆう話に持っていって、やっと気付いたらしい。

さすがヨンベ。
俺の洞察力、ハンパねぇからな。マジで。




ソユンヌナはなんとなくだけど、Aに似てる。

サバサバしてるとことか、小さい事は気にしないとことか。
冷たいあしらい方とか、酒が強そうな顔とか
加えタバコが似合いそうなとことか。

実際、タバコは吸わないらしいけど。


勝手にだけど、Aと気が合いそうだなってな第一印象だった。



ジ｢ヨンベ？｣

ヨ｢ん？｣


ほらな。
俺が呼んでんのに、目線はヌナのままだし(笑)


ジ｢飯とか行ってんの？｣

｢ん？あぁ、今日もこの後行くけど、ジヨンも行く？｣


こらヨンベ。
ヌナはヨンベの事どう思ってんのか知らねぇけど、それ俺、すげぇ邪魔じゃん。
もちろんヨンベは、何とも思ってない顔をしてる。

2人っきりになりたいとかないのか？



ジ｢今日はひーくんのバースデーパーティーだから。｣

ヨ｢あぁ〜そっか。この前、Aちゃんの体調が良くなくて今日になったんだっけ？｣

ジ｢そ。まぁまた展開あったら教えろよ？｣

ヨ｢俺も行こっかな。ひーくんに会いたいし。｣

ジ｢ひーくんもAも喜ぶと思うけど、ヌナと飯は？笑｣

ヨ｢ん？ソユンも一緒に。｣



そんな感じで話は纏まって、慌ててAにLINE。



"今日、ヨンベとヨンベの友達も一緒に帰るから"


"ケーキ届いたよ〜ありがと♡"



…あれ？



ハートがついてる。

内緒でバースデーケーキ頼んだ甲斐あったじゃん！



"急いで帰ります♡"

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