第36話 ページ37
視点なし
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会議室
校長「黙りなさい。時期尚早と言っているのです。
オリヴァ・ハーマン、貴方は感染はしていないのですよね?」
オリヴァ「確かに、俺はまだ感染していませんがそれは俺がマスクと手袋を着用して対策をしたからかもしれませんよ。」
校長「それでもその程度の対策で感染が防げるのならばそれは私達自身でこの流行り病を完封することができるということです。会議はこれにて終了。私の決定は絶対です。」
そう言うと校長は席を立ち一番に会議室から去った。
会議室には最初のような険悪な混沌としてムードはないものの不満や不安といった黒い感情が微かに溜まっていた。
視点なし
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屋上
オリヴァ「ここにいたのか。タバコは辞めたんじゃなかったのか?」
オリヴァが話しかける先には藍がいた。
彼女は屋上の柵に腰掛け、沈みかけの太陽を背にタバコを吸っていた。
藍「…オリヴァ…」
藍は一瞬目を合わせるが少しバツが悪そうにしてすぐ目を逸らす。
オリヴァ「実はちょっと報告があってな。お前んとこの生徒が保健室に無断侵入してたぞって言いに来ただけだ。」
藍「…そんなことが…
…誰がやったの?」
オリヴァ「それはちょっと…」
オリヴァの歯切れの悪い反応に藍は眉を顰める。
藍「言えないの?あなたとあろう者が…
…今は緊急事態なの。生徒達の安全は私達が守らないと。分かっているでしょう?」
オリヴァ「あぁ、そうだな。でも俺はこのまま何もしない大人より自分から問題に突っ込んで行く子供達の方が解決に近づくと思うんだ。」
藍「まさか、まだ経験も浅い子供達にこの一大事を任せると言うの!?あなた正気ですか!?」
藍は激昂し、オリヴァの方を睨んだ。
オリヴァ「あぁ、悪いがこれだけは譲れない。お詫びとして今度残業でもなんでも手伝ってやるからさ、」
そうやって誤魔化すオリヴァを睨みながらもこれ以上の問い詰めは無駄だと分かったのか藍はタバコの火を消して屋上から出ていった。
ーーー小ネターーー
・校長先生
白髪の老婆(50代くらい)で立ち耳に赤い目を持つ。
とても厳粛で周りの人に恐れられている。
2人の娘を持ち、1人は大学生でもう1人はナトリアの生徒会長をしている。
ーーー作者の部屋ーーー
こんにちは、突然の気まぐれですが名前を変えましたので一応連絡を入れておきます。
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作者名:うめ | 作成日時:2022年8月2日 0時