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第29話 ページ30
A視点
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外
学校から支給された短剣を片手に私はバリアに足を進めた。
バリアの中は紫色でそのおかげで空気が歪んでいるおかしな箇所をすぐに見つけることができた。
すぐにそこに向かって短剣を振ると頭上から「グワｧｯ！！」
という恐ろしい声が聞こえた。
A(思ったより大きい！！けどこれなら戦えるｯ！)
間合いをとって慎重に空気の歪んでいるところに短剣を振る。
時折黒い液体が出ていて効いていると分かる。
戦闘は順調に進んでいると思ったその時、
ガグッ
A(え、景色が落ちてる…？
…違う私、足を崩したんだ！！体勢を整えないと！？)
私は急いで体を立て直そうともう片方の足に力を入れた。
しかし、
ザシｭｯ
と言う音と共にもう片方の足にも力が入らなくなる。
体制を完全に倒した私はその場に座り込んでしまった。
足を見ると切られた足から血が出ている。
私の真っ赤な血が緑の芝生に赤い模様を作っていた。
デューク「A、立゛ってｯ！！」
その声にハッとして上を見る…しかしもう遅かったみたい。
上を向いた私の視界は全て歪んでいる、
見えない魔物が私に覆い被さり、今にも私の命を断とうとしているのを本能で感じる…
視界の端でバリアが解除されるのが最後に見えた…
今更解除してももう遅いのに…
ーーー小ネターーー
ナトリアの制服事情
・一応制服はあるが狩人科の生徒の為(武器を装備する生徒)服は自由
・別の学校の服を着たり私服を着たりコスプレしたり自由である
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作者名：うめ | 作成日時：2022年8月2日 0時
