第27話 ページ28
デューク視点
ーーーーーーーーーー
外
デューク(今日もいつも通り何もなさそう…早く帰ってゲームしたい…)
そもそも魔物なんてゾンビゲーみたいに大量に来る訳でもないんだから毎日毎日生徒に見回りさせなくても良いじゃん。
そんな呑気なことを思ったのは果たして僕の怠慢だったのか不注意だったのか、これが大きなトラブルへと繋がった…
デューク「？ちょっと待って…」
A『え？』
デューク(こんな所に小さな血痕？もしかして前のペアに何かあった？)
道に点々と小さな血痕が残っていた。
まだ乾ききっていない新鮮な血…
デューク「…注意しながら行こう。」
A『あ、うん分かった。』
デューク(なんだか嫌な予感がする。いつもより空気がおかしいような…気のせい？？)
A『っ後ろ！！危ないｯ！！』
その声に気付いた時にはもう遅かった。僕の体は何かの衝撃で前に吹っ飛ばされた。
ろくに受け身も取れず僕の体は前から地面に落ちた。
前から落ちた筈なのに背中が痛い。
まるで何かに切り裂かれたみたいに…
頬と顎と、前腕も擦りむいてる…
それよりも背中の傷は深い…
デューク(っ、立ち上がらないと！！)
デューク「ｯAさんっ！大丈夫！？」
A『う、うん…大丈夫、ちょっと足がね…』
Aさんは地面に倒れたまま足の腱を触りながら答えてる。
どうやら僕を庇おうとして倒れたみたいだ。僕も前に吹っ飛ばされたけどお陰で傷は本来より浅く済んだ。
デューク(もしAさんが僕を押さなかったら今頃僕は…)
と考えるだけで背筋が凍る。
ダメだ、こんなこと想像しても無駄だ。
Aさんの足の方を見るとアキレス腱がスパッと綺麗に切れていてそこから赤い真っ赤な血が滴っていた。
デューク「え゛ｯ！？た、立てる？歩ける？大丈夫？？」
A『そんな、大袈裟だよ…大丈夫…少し 痛いだけ、、
うぅ゛…』
デューク「肩貸すから、こっち来て！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うめ | 作成日時：2022年8月2日 0時
