51 ページ1
.
時は流れバレンタインデーまで残り4日。
今日はバレンタイン前最後の休日だ。
お菓子作りがそんなに得意じゃない私たちは、ウンビの家で練習をすることにした。
3人で同じチョコ渡したらドヨンが文句言うから3種類練習してる。
JS「いい感じじゃーん。あとは固めてトッピングするだけだね」
UB「待ってる間にトッピングの材料買いにいかない？」
「いいね。お腹すいてきちゃったしついでに何か食べよ」
UB「賛成！名案！」
家から各自持ち寄ったエプロンを外して、身なりを整えて外に出る。
凍えるような寒さが余計にバレンタインを意識させる。
小腹を満たすためにファストフード店に入り、軽く食事をする。
その間の話題はもちろん。
バレンタインについて。
JS「2組の○○ちゃん、テヨンにチョコ渡すらしいよ」
UB「えー！ほんと！？やばい絶対おいしいチョコ作んなきゃ」
「ふふ、テヨンはチョコの味で揺らいだりしないでしょ」
たしかに！とジスが笑う。
いつもみたいに6人でいるのも楽しいけどやっぱり3人でいるのも楽しいなあなんて思いながらシェイクを飲む。
UB「3種類のうちだれがどれにする？」
JS「うちオーブンないからガトーショコラは遠慮したい。Aは希望ある？」
「特にないかな。どれでも大丈夫」
UB「………Aは、本命チョコ、誰かに渡すの？」
ウンビにまっすぐ見つめられながらそう尋ねられて、ドキッとしてしまった。
嘘つかないで、と言われてるみたいだったから。
「…渡さないよ」
その視線が辛くて痛くて、下を向いてシェイクをストローでぐるぐるかき回しながら答えた。
やっぱり私にはまだ、関係を壊す勇気はない。
だから『友チョコ』を三つだけ。
きっと私は長い片思いに慣れてしまって、いろんな気持ちに鍵をかけるのが得意になってしまったんだ。
素直になるには、拗らせすぎてしまった。
JS「……」
UB「悠太くんには？」
「え？あ、…ああ、悠太にもあげない」
そう言えば悠太が好きだってウソついたんだった。
本心かどうかは置いといて、仮にも好意を寄せてくれている人を利用してこんな嘘つくなんて最低だ。
悠太のこともはっきりしないと。
UB「…よかったあ、」
「？どうして、？」
UB「だって悠太くん、Aには似合わない気がするもん」
JS「あはは、確かに。真反対って感じだよね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱらむ(プロフ) - miki0417onew121さん» コメントありがとうございます。温かいお言葉をいただけて嬉しい限りです(T_T)必ず続き書くのでもしよろしければ気長に待ってあげてください(´Д⊂ヽ (2021年10月19日 2時) (
レス) id: 51b9067a69 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらむ(プロフ) - 〇〇さん» コメントありがとうございます！バタバタしていてなかなか更新できず申し訳ないです。絶対絶対完結させますので！！どうか見守ってあげてください( ;∀;) (2021年10月19日 2時) (レス) id: 51b9067a69 (このIDを非表示/違反報告)
miki0417onew121(プロフ) - 面白いです！！早く続きが読みたいです！！！最高！ (2021年9月14日 19時) (レス) id: 774462a870 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 作者さんいつも更新ありがとうございます！ 続き楽しみにしときます！ (2021年6月6日 0時) (レス) id: 48e49a5e8a (このIDを非表示/違反報告)
ぱらむ(プロフ) - さとみさん» さとみさんコメントありがとうございます(*´`*)やっとです〜もどかしかったです><笑 なるべく早く続きも書きたいと思いますので引き続き見ていただけるとうれしいです！！ (2021年2月9日 13時) (レス) id: b3588f631a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱらむ
| 作成日時：2020年11月30日 22時
