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無事にリレー形式でのメイクの動画の撮影が終わり、てつや邸のリビングでくつろいでいた。
さとが名古屋を探検したいと言うことで、2人で計画を立てていると
「としみつとデートしなくていいの?」
とニンマリとした顔で耳うちしてきた。
私はというと、突然のことに声を上げてしまいみんなの視線を集めてしまった。
恥ずかしさから顔が熱くなる。
「ちょっと、近くに本人がいるんだよ?!」
「その反応で気づかれるって」
最小限の声でさとに抗議するけど結局図星を突かれて負けたのは私。
「デートっていうか、普通にお買い物だし。明日行く予定ですけど」
「ははぁ、お熱いことで」
今のさとには何を言ってもムダみたい。
全てからかいを返してくる。
私がとしみつくんに想いを寄せていることを唯一知っているから蔑ろにできない。
それも彼女は分かってるから質が悪い。
「Aは奥手なんだよなぁ」
「え、何、Aって好きな人いるの?」
さとがしみじみと呟いていると突然りょうくんが話に参加してきた。
私は驚きすぎてしばらく固まっていると2人で勝手に話を進めていた。
ていうか、りょうくん耳良すぎじゃない?
「へぇ、片想い中なんだ〜」
「ねぇ待って、どこまで話したの」
「好きな人までは言ってないって」
「そういう問題じゃないでしょ…」
りょうくんは爽やかスマイルで楽しげなのに私は全然笑えない。小声で話してるにも関わらず、全てが筒抜けになっている気分だ。
「ね、りょうくん。お願いですので、」
「分かってるって、誰にも言わないよ」
「よろしくね、本当に」
彼の笑顔は何を考えてるか分からなくて困る。
よりによってりょうくんにバレるなんて…
冷や汗が引いて行くのを感じて安堵の息をついた。
こんなの本人に聞かれたら立ち直れないところだった。
そうやって気を緩めていた私は、としみつくんがこっちを見ていることに気づかなかった。
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町永(プロフ) - にっちゃんさん» ありがとうございます。嬉しいです! (2018年6月11日 0時) (レス) id: d16337f45e (このIDを非表示/違反報告)
町永(プロフ) - しおりさんさん» ありがとうございます。励みになります! (2018年6月11日 0時) (レス) id: d16337f45e (このIDを非表示/違反報告)
町永(プロフ) - 芽衣さん» ありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ありません。 (2018年6月11日 0時) (レス) id: d16337f45e (このIDを非表示/違反報告)
にっちゃん - すごく面白いです!続きも気になります!応援してます! (2018年6月10日 17時) (レス) id: 7cc48860c4 (このIDを非表示/違反報告)
しおりさん(プロフ) - 更新待ってます!!すごく面白いですね(´∀`) (2018年4月9日 19時) (レス) id: d584f209a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:町永 | 作成日時:2018年2月4日 14時