k-popの男主短編を詰め詰め。

ドンへは諦めざるをえない。 ページ8

友達からもらったお題。重い上に暗い。
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ドンへサイド




















好きな人に触れられると触れられたところが鉄になる。























という世にも奇妙な病気にかかったらしい俺は今日もその好きな人から逃げる。





















曲がり角で会った時は極力離れる。










一緒になった時は常に長袖。



















あまり、近づき過ぎない。






















その病気を知ってか、メンバーのみんなは気を遣ってる。



















それに医者もこの病気はお手上げ。事務所は公表しない。























まあ、俺が好きな人、に近づかなければ良いだけで、






















近づかなければ











































『…ドンへ？』





























無理なんだってば。



















なあ























「…A…っ」








































Aが、おれの愛しい人が、好きな人が、こっちに来たら、おれに触れたら




















き
ら
わ
れ
る
か
も
？



















拒否して感じ悪いと思われるか、触れられて一部が鉄になるのを見られるか






















どっちも嫌だ























「近付くなッ！！」

























真っ暗な部屋の中、ドアを開けて入ってこようとするAにそう叫んだ。



















『ど、んへ、？』




















「頼むからッ、近付くな、本当に、おれに、おれに触んないで、！」






























近付くな、触んないで





















おれがそう言うと、Aは困ったように笑って、ドアの外に出て、閉める。


















ドア越しに



















『おれ、待ってるから。』





































一生、幸せなんて来ないんだろうな。

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