k-popの男主短編を詰め詰め。

ユニョンくんとニベアリップ ページ31

Aサイド





『…いっ、た。』






思わず声に出た。




軽く唇を舐めると鉄の味。



唇がぁあ、切れたよおおおお。





とひたすら悶えてるとメンバーのユニョンが無言で俺を見てた。







『あー痛い。くそ。』






「どうしたの？」






『んー、唇が切れました。』






唯一の同じ年のユニョナです。めちゃ料理うまい。







「大変だね。」







『そーだな、普段からお前みたいにリップクリーム塗ってれば良かった。』








笑いながらそう言うとユニョナが、ん、と俺になにか差し出してくる。










『なに。これ。』








「あげる。使用済みだけど。」








『おー、ユニョナ大好きニベアじゃないですか〜。』






「前に失くしたと思って新しいの買ったら見つかったから二個あるの。だから一個あげる。」







受け取るとチェリーです。チェリー好きだな。









『ありがとうな。』







改めてお礼を言うと無言で頷くユニョン。







いやこいつ俺とあんま喋らないのになんで来たんだ？









「あのさ。」








『ん〜？』








チェリーの香りをめっちゃ嗅いでたら話しかけられた。




めっちゃいい匂いする！！！←







「今持ってる奴もう少しで無くなりそうだからさ。買うのついて来てよ。」






『いいけど。』







「よろしく。」








『あ、ついでに服見ていい？』








「別に。大丈夫。」








するとハンビナが急に部屋にこっち来て、








「デートの約束でもしてるの？」







『おーしてるしてる。今してたところ。』







「！…デート、」







ユニョンが噛み締めるように小さく呟いた。





「ユニョニヒョンと一緒ってことはニベア？」







『もあるし、俺の要望で服も見に行きまーす。』






「へー！良かったねユニョニヒョン！」








「うるせ。あっち行けよ。」









ハンビナなにしに来たんやお前。









『オフの日でいい？』






「うん。じゃ。」













いやそれにしてもユニョン嬉しそうだったな。





ニベアの良さを教えられた！！みたいな？















(よし！よし！やったぁぁぁぁあ！！！)
(ユニョンが壊れた…！！)
(デートだって！デート！)
(そーか、デートか。)


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ユニョン、ジナン、ハンビン、ジナン

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