三代目死神が愛した＿＿。7【名探偵コナン×暗殺教室】

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　お2人からAさんへ連絡を取ることにはなったけれど、驚く様子は直接見たいとのことで、真相には辿り着かない程度の伝言を私が預かることになった。そしてお2人以外の陰の情報も少し与えると。
　これはさすがに止めたけれど、伝言だけでは不安を取り除くことはできないと説得され、伝えることにした。烏間さんに怒られてしまいますが、Aさんの負担を考えると賛同する他ありません……。


「新さん、Aさんに情報が流れてしまった件については解決しましたが、学秀さんの方はどうしましょう？ 學峯さんと一度話をした方が……」
「なんの報告もなかったのですから、心配いらないでしょう」
「どういうこと？ Aに情報が流れたのは僕らにとってプラスになったけど、息子の方はただの漏洩じゃないか」


　學峯さんは陰に接触できる唯一の一般人。烏間さんにも湊さんにも、そして私にも知られることなく、新さんが独断で交渉しに行った相手。Aさんのサポートは表沙汰に動けない陰だけでは不十分だから、表で動ける協力者に學峯さんを選んだんだそう。

　學峯さんは確かに、Aさんの事を知っているし、権力があって色んな方面で役に立つ人物ではあるけれど……。少し、信頼に欠ける人物……。
　中学時代、機密情報を漏らすことはなかったけれど、それは口止め料を十分に出していたからであって、最終的にあの件でさりげなく儲けていたのは學峯さん。

　陰は防衛省内でも機密とされているため、大きなお金を動かすことはできず、口止め料なんて支払えていない。つまり、客観的に學峯さんにメリットはないため、いつ裏切ってもおかしくない状況。新さんと學峯さんの間に個人的な何かがあれば別ですが……。


「Aに陰の情報を流したのは確実に嫌がらせだろうが、息子に話したのは恐らく意図してのことじゃない。話すメリットがないからね。私に報告していない辺り、不本意によるもの。息子が父親の秘密を見事暴いてしまった、とか。他にもいろいろ憶測できるが、とにかく心配はない」


　新さんが言うならきっと大丈夫なんでしょうが、やはり少しだけ心配……。


『律ー』
「あ、Aさんに呼ばれたので行ってきますね！」
「伝言、お願いしますね」
「はい！」


　湊さんがまだ不服そうにしていたので話を聞こうと思ったが、ちょうどAさんに呼ばれたので移動する。

　2人の存在を知ったAさんはどんな反応をするだろうか。




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