piece304 〃 ページ4
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男達が去って行くと、ベイリーズはまた覚束ない足取りで歩き始める。
「ちょっとベイリーズ、大丈夫ですか？」
あまりにもフラフラなので後を追うと、僕が追い付いたタイミングで膝からガクっと倒れそうになった。慌てて体を支えると、顔色の悪さにビックリする。
変装マスクの下は化粧が施されておらず、隈がくっきり見える。
「あ、れ……？ すみません……」
「いいから僕に寄り掛かっててください。帰りは徒歩ですか？」
「ん……」
隈に沿って頬を撫でると、ベイリーズは目を細めて小さくコクリと頷いた。僕に体を委ねるその甘えた姿に感じるこの感情は何だろう。
時々たまに、僕の想像するベイリーズじゃない姿を見ると、ドキリとする。彼女は
そうしたら僕が守ってやれるのに。
「車で来てるので送って行きます。少し歩けますか？」
「……はい」
こんな風に弱っているのは組織のせいだろうか。恐らく寝不足。ベルモットの話だと、穴埋め任務はベイリーズに偏っていると聞いた。
以前もこんな風にフラフラしていたなと思いながらベイリーズを支え、車まで連れてくる。
「毛利さん達に声掛けてくるので、少しだけ待っていてください」
「あの、連れに……」
「はい、分かってます。体調不良で先に帰ると伝えておけばいいんですよね」
ベイリーズは倒した助手席に身を預けたので、ブランケットを掛けてやる。そっと頭を撫でると、ベイリーズは薄目を開けて二ヘラと笑った。
急激にぶわっと体温が上がり、僕は慌てて車から離れ会場へと戻る。
なんだ今の……。ベイリーズが笑っ……いや、というか僕はなぜベイリーズの頭を撫でたりなんか……。
「あ、安室さん。……顔赤くない？ なんかあったの？」
「なんだ、風邪か？」
「コナン君、毛利さん……。ちょっと、そうかもしれません。僕先に帰りますね」
自分の行動に驚いて困惑していると、トイレから出てくる毛利さんとコナン君に鉢合わせた。本来ならもう少し会話をしているところだが、顔が赤くなっているという指摘を受け、僕はすぐさまその場を去る。
くそ、何だって言うんだ……。
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9ねみ(プロフ) - カナデさん» ありがとうございます！やっぱり書くのすっごく楽しいので、無理せず頑張ります！ (6月28日 16時) (
レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - わぁ！久しぶりの更新すっごく嬉しいです☺️これからも頑張ってください…ただ無理はなさらずご自愛ください…！！！ (6月27日 18時) (レス) @page40 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 天理さん» お久しぶりになってしまって本当に申し訳ございません。無理せず頑張ります！かならず完結させますので、ぜひ最後まで……！ (6月27日 17時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 理那さん» ありがとうございます！本当にありがとうございます！待たせてしまって本当に申し訳ございません。頑張ります……！ (6月27日 17時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 鹽（しお）さん» 何度も本当に申し訳ございません。待っていてくださるというお言葉が本当に温かいです……。必ず完結までは持っていきますので、ぜひ長い目でこれからもよろしくお願いします！ (6月27日 17時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9ねみ | 作成日時：2020年6月30日 21時
