三代目死神が愛した＿＿。7【名探偵コナン×暗殺教室】

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　まずは脈を再び確認する。
　大丈夫、まだ生きてる。


「律！」
『はい！』
「この近辺の駐車場にRX-7、ナンバー7310の車がないか探して！」
『車ですか？ かしこまりました！』


　スーツの上着を脱がし持ちうる布を使って止血する。全然足りないが。


『見つかりました！ 300メートルほど離れた所にあります！』
「ありがとう」


　近くて良かった。
　降谷さんのポケットから車のキーを取り出し、フリーランニングでショートカットして駐車場に行く。

　車に乗って急いで戻るが、動いた形跡はない。脈もまだある。
　降谷さんの腕を私の肩に回して運び、車に乗せた。血で車内が汚れるのは後で謝ろう。

　法定速度を完全に破って車を吹っ飛ばす。遅い時間ということもあり、車通りは少なかった。目指すは桜間宅だ。盛永宅の方が近いが、あそこは曲がり角が多く夜でも車通りが少しある。信号も多いためそれらを考慮すると、桜間宅の方が速く安全に向かえると判断した。


「律、桜間宅までの監視カメラ一時的に止めて」
『桜間宅の方ですか！？ 了解しました！』
「あと動画撮って」
『ど、動画ですか？』
「早く」
『分かりました……？』


　私は携帯のカメラを降谷さんが映るように設置し、律は疑問に思いながらも撮影を始めてくれる。
　桜間宅のマンションに着いてからも撮影は続け、車を路肩に止めて家へと入った。途中住民に見られないか心配だったが、運がいいことに誰とも会うことはなかった。ただ、血の跡で桜間宅に入って行ったというのがバレないようにだけ気を付けた。

　降谷さんを寝室に寝かし、撮影を続けていたカメラを設置する。他にも、桜間宅にあるタブレット、PC、隠しカメラなど、録画機能のあるものを各部屋と玄関に置き、撮影を開始。
　これは降谷さんが目を覚ました時、私が何も怪しいことをしていないと証明するためのものだ。

　そして非常時の時こそ発見器の使用は必須。結果は何もなかった。




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