三代目死神が愛した＿＿。7【名探偵コナン×暗殺教室】

piece313　律side ページ13

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　Aさんからの伝言を預かり、新さん達の元へ戻る。


「さっきの話に戻るけど、浅野學峯の陰を支配するっていうのは無視するの？」
「えぇ。彼の標的は正確に言うと陰ではなく私だ。浅野君が父を飼い殺したいと思っているのと同様に、浅野さんは私を飼い殺したいと考えているんでしょう」


　戻ると、まだ學峯さんの話をしていた。


『新さん、湊さん！ Aさんから伝言を預かってきました！』
「なんて？」


　会話が止まったところでさっそく声を掛けると、湊さんは前のめりになって画面を覗き、新さんも読んでいた本から顔を上げて目を向けた。


『“断る”だそうです！』


　元気よく、ニコッとハッキリ強調すると、2人は分かりやすくピシッと固まる。
　数秒固まると、再び動き出した。


「え……僕謝ることさえも許されないの？」
「お味噌汁くらいいいじゃないですか！ 別にケーキとか手間のかかるものじゃないんだし！ 本当なら毎日3時のおやつ作ってもらいたいくらいなんですよ！？」


　湊さんは頭を抱えソファに座り込み、新さんは本を床に落とし私へ詰め寄ってきた。
　2人のキャラが崩壊しているところに、Shade1とShade3、そして烏間室長がホールへと入ってくる。あ、烏間室長にAさんと接触したと知られたら大変なことに……。


「2人ってあんなキャラだったか？」
「予想外の行動や言動をする時は、大抵Aちゃんか‘あの人ら’絡みでしょ。新さ〜ん、どうしたんすか？」
「律さん！ それだけですか！？ 他に何かあるでしょう！？ 湊だけの返答じゃ……いやそうなると私への返答がない……！？」
「A宛てに伝言頼んだんだけど、“断る”って返って来た……。これ本心だったらどうしよう」


　新さんはずっと私に向かって文句を垂れ続け、Shade1の質問には湊さんが返した。Shade3は呆れ顔で笑っており、全てを察した烏間室長は鬼の形相。私も同罪です。大人しく怒られましょう……。
　湊さんはそれまで烏間室長がいることに気付いていなかったらしく、姿を認識すると顔を青白くさせていた。


「お前ら……どういうつもりだ！」
「伝言を先に頼んだのは湊です！」
「は！？」


　新さんは一切後ろを向くことなく湊さんに罪を擦り付ける。驚く様子を見せなかったので、この場にいることには気付いていたようだ。
　そこからは予想通り説教が始まり、私もお叱りを受けることになった……。




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