三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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　まさかそんなひどいことしないよなと思いながら、「頭冷やしてくる」と言って浅野とは逸れた。
　休憩室に向かいながら、周囲に誰もいないことを確認して声を掛ける。


「律ぅ。君だろ」
『……てへっ』


　私の予想は当たっていたようで、律は陽気に肯定した。てへじゃねぇよ、私のプライバシーどこ行った。


『ご安心ください。必要のない情報は流していませんので！』
「そういう問題じゃ……」


　陰って本当に何？ 今まで烏間室長が関わってるだけの私には関係のない部隊だと思っていたのに……。いや、私を守りたいという情報が嘘の可能性もある。だって陰は私が防衛省に入る前から存在していた。
　だから、それは浅野理事長があの場を切り抜けるためについた嘘……でも陰に情報を流しているというのは律が今認めたばかりで……陰が私の行動を見張る理由は……。

　……はぁ？ なんっも分かんない。仮説すら思い浮かばないとかヤバ。


「……律。陰って何？」
『お答えできません』


　だろうな。念のため律に聞いてみたはいいが、キッパリ無理だと返される。言えてたら私に内緒で情報を流すなんて行為はしない。
　私の情報は流すけど、向こうの情報は流さないってか。

　律や烏間室長が味方している時点で、陰は疑いようのない味方。私が防衛省に来る前から存在するから、組織は恐らく関係ない。浅野理事長が支配したいと思うほど力もある。

　陰は何人で構成され、どういう条件の人達がいるのか。何1つ見当がつかない。

　ハッキングは律がいるから無理。直接調べようにも陰について知っている人が誰かすらも分からない。烏間室長、浅野理事長……防衛大臣とイリーナさんはどうだ？ ……知ってても教えてくれないだろう。私を守りたいというのが本当なら、こっそり動いている辺り殺崎Aには絶対口外するなとか言われてそうだし。


　ある程度整理はついたが、もう少し考えようと、休憩室の扉を開けた。




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