三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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Shade3 side


　電気コードが集結している消火栓を見つけたのだが、近くに子どもがいる。あれは確か江戸川コナン……。
　少年は消火栓を無理に開けようとせず、横のガムテープを取って中を覗いた。そして目を見開くと張り巡らされたコードに目を向ける。あそこに起爆装置があるのは間違いないようだ。

　少年はどこかへと走って行った。俺はその隙に消火栓へと近付き、少年が覗いていた場所を見る。

　扉にトラップありそうだな。
　……防護服は種類を確認してからつったし、トラップくらい今解除してもいいだろ。それでも後で怒られるなと思いながら、俺は消火栓の扉に手を掛けた。
　予想通りトラップは仕掛けてあり、俺はそれが作動しないよう慎重に解除を始めた。

◇

Shade4 side


　階段を駆け登り観覧車の上へと目指す。
　てっぺん付近まで来ると、微かに声が聞こえてきた。この声……バーボンとライ？
　よく耳を澄ますが、ギリギリ聞こえる声だ。どうやら2人は、観覧車内ではなく外の頂上にいるらしい。


「FBIに手を引けと言いに来たんですよ。キュラソーは我々公安がもらい受けるとね」
「嫌だ、と言ったら？」
「力尽くで、奪うまで」


　そうしてバーボンが「赤井秀一ィィイ！」などと叫びながらライに飛び掛かるのが見えた。
　はぁ！？ バカバカ！ 着地失敗したらどうするんだよ！？
　あぁもう！ FBIと公安で争うなら無理やりにでも防衛省が持って帰るぞ！？

　そんなことを思っても2人に俺の思いは届かない。バーボンとライは殴り合いを続ける。
　寿命が縮まるような思いだが、陰である俺が止めに入れるわけもなく、事の成り行きを見守る。
　本当にバカだろ。せめて場所を考えろ場所を！

　ライがバーボンに蹴りをいれ、バーボンの体が外へと倒れた。
　ヒぃ！？
　バーボンは支柱に掴まりライに反撃し、難なく元に戻る。
　ほんっとに心臓に悪い！ 今絶対落ちたと思った！ 思ったッ！

　その後も攻防は続き、2人は観覧車内部へと落ちてきた。俺は気配を殺し姿を隠す。
　まだ殴り合いはしてるがここならさっきの場所より安全だと安心した時、下から子どもの声がした。


「赤井さん！ そこにいるんでしょ？ 大変なんだ！ 力を貸して！」


　子どもの声は江戸川コナン君のもので、2人はようやく戦闘を辞めてくれた。そして爆弾の話を聞いてその場から離れて行く。
　俺は1つため息を零し、奴らが来るのを待った。




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