三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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Shade4 side


「反撃の方法はないのか、FBI!」
「あるにはあったが、暗視スコープも予備で持っていたスコープもお釈迦になってしまった。これじゃあドでかい、鉄の闇夜のカラスは落とせんよ」


　バーボンとライが共闘してる……！ なんか感動……。じゃなくて、スコープなしでウィークポイントを狙うのはさすがに無理だろ。
　俺は確認できなかったけど、ああいうオスプレイは結合部を狙えばいい。だがこの位置からそれを狙うのはちょっと厳しい。

　俺の暗視スコープもダメになってる。多分、落ちたゴンドラを追って急いで降りた時にやらかした。
　予備のスコープは無事だからこれを渡せればいいが……どの道この暗さ。どこに機体があるかも分からないため、狙えないだろう。


「姿が見えれば、スコープなしでも落とせる可能性はある？」
「0％ではないが、成功率はせいぜい5〜10％程度だろう」
「でもどうやって……」
「ローターの結合部を狙えば恐らく。だが正面を向き合っては無理だ。何とか奴の姿勢を崩し、尚且つ、ローター周辺の帯を照らすことができれば……」
「照らすことはできそうだけど、大体の形が分からないと、ローター周辺には……」
「大体の形なら照らすことができる！ 赤井、スコープなしでやれ！」


　いや無茶ぶりが過ぎるだろ。
　数パーセントの可能性に賭け、やらないよりはマシなんだろうけどさ、無謀すぎるって。
　ってか失敗したら場所特定されて即死だろ、やっぱやらない方がいいかも。

　……あ、俺がスコープ渡せばいいんだった。
　でもどうやって渡す？

　声を出すと俺を特定されかねないし、ただ投げるだけだとスコープを落として最悪使い物にならなくなるかもしれない。
　迷っていると、隣から手が伸びてきた。
　手の主は、爆弾を解体すると言ったShade3だ。


「受け取りな！」


　Shade3は申し訳程度に声を変え、スコープをライに投げつけた。
　事前に声を出し方向の区別がつくようにしたため、ライは難なくスコープをキャッチする。


「おし、撤退するぞ」
「悪いな」


　スコープも渡したので後はあの3人に任せておこう。
　俺とShade3は引き上げるために観覧車を降りた。




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