三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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ジンside


　キュラソーを回収しようとゴンドラを取ったが、中にキュラソーはいなかった。
　組織を裏切り逃げ出したようだ。どういう心変わりか知らねぇが、ふざけた真似しやがって……。


「まだか。まだキュラソーは見つからねぇのか！」
「兄貴！ 起爆装置の近くに誰かいやすぜ！」
「なに？」


　そう言われ画面を見ると、爆弾を仕掛けた消火栓で何かしている奴がいた。

「公安に気付かれていたのか」

　俺は懐からスイッチを取り出す。


「待ってくだせぇ兄貴！ 中にはベイリーズが……！」


　俺はそんな言葉を聞かずスイッチを押した。
　ちょうど押したタイミングでウォッカの言った意味を理解し、俺の指示でベイリーズが中に入っていることを思い出す。
　まずいと一瞬思ったが、スイッチを押したにも関わらず観覧車は何も起きなかった。

　解除されたか。……まぁいい。
　ベイリーズに何もなく、ほんの少し安堵していたが、それをウォッカ達に悟られないようスイッチを落とし踏んづけた。


「フッ……浴びせてやれコルン。弾丸の雨を！ ……ベイリーズには当てるなよ」


　ベイリーズが中にいるのに爆弾のスイッチを押したとかバレないよう、あとでコイツらを黙らせねぇとな……。

◇

Aside


　観覧車に入ると組織からの銃撃が始まった。
　分厚い壁で銃撃の被害に遭わないように動いているも、こっちに攻撃が来る様子はない。熱探知でちゃんと私を認識しているのか？

　それでも念のため慎重に上っていると、1ヶ所に攻撃が集まり始めた。誰かが狙われてる……って多分キュラソーしかいないんだけど。

　キュラソーはラムの腹心。保護して情報が聞き出せれば収穫は大きい。どうにかして助け出せないか？
　でもキュラソーの傍に寄れば巻き込まれる上に行動を見られることになる。助けるのは難しいか……。

　考えながら銃撃のある方へと向かっていると、目の前に風見さんを支え歩いている人を見つけた。その人も私を見ると、風見さんを地面に寝かしどこかへと去ってしまう。
　多分……陰だ。

　キュラソーを助けるのは難しい。このまま風見さんを放って置くのも危険だし……。
　仕方ない、とにかく風見さんは外に連れ出そう。
　私はさっきの人に代わって風見さんを運ぶことにした。




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