三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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　盛永詩の家に入ると、バーボンは真っ先に風呂場へ向かった。
　なぜ。


「鏡直してないんですね」
「……あぁ」


　わざわざそれを確認するために行ったのか。私が使う分にはそんな支障ないからなぁ。でも今日みたく、急遽誰か泊まりに来たら不便だよね。カルマだっていつ突撃してきてもおかしくはないし。


「どうして鏡なんて割ったんです？」


　人殺しだから。

　鏡を割ったあの日のことを思い浮かべ、鼻で笑う。
　バーボンの質問には答えず、お酒とおつまみをテーブルに並べた。バーボンもそれ以上は問わず、ソファに座って好きなお酒を飲み始めた。


　テレビをつけ、最近あった出来事などテキトウに会話を繋ぎ、寛ぐ。
　私は結構こんな休み方でいいんだけど、降谷さんはどうだろう。私を組織の人間だと……それも危険人物と見ているんだから、精神的には休めてないかな。肉体的には休めているだろうけど。


「あ、今後の任務なんですが、ペア解消しましょう」
「なぜです？」
「2人で行動する必要が……バーボンのNOC疑惑が払拭されたからです」


　元々私達がペアを組むようになったのは、バーボンがジンにお願いしたからだ。ジンは、どうせ組むならNOC疑惑があるから監視しろと言い、私が監視に付かなければ他の誰かが付いてしまうため、バーボンと組むことにした。
　でもキュラソーの1件によりNOC疑惑は無くなったので、監視も必要無くなった。バーボンと組むとターゲットの保護ができないため、ペアは解消しなければならない。


「僕とペアを組んだのは、監視のためでもあったんですね」
「えぇ」
「ペア解消はジンからの命令ですか？ できれば解消したくないんですが……」
「命令ではありませんが……。なぜ？」
「死体解体の練習が出来なくなるじゃないですか。ベイリーズの手際の良さも見習いたいですし」


　あぁ。バーボン目線、私と組んだ方が保護できる確率が上がるのか。
　バーボン1人の場合、事故処理は許されていない為、偽装死体を用意しない限りターゲットを保護できない。でも私となら死体が出なくても怪しまれない為、何らかの理由で私が席を外した時に保護することが出来る。
　まぁ実際はペア解消した方が保護できる人数は増えるんだけど。


「……ではこうしましょう。今まではバーボンが私の任務に同行という形でしたが、今度は私がバーボンの任務に同行するということにしませんか？」




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