三代目死神が愛した＿＿。3【名探偵コナン×暗殺教室】

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「あー元太君！」
「心配したんですよー！？」
「ご迷惑をお掛けしてすみません！」


　歩美ちゃんと光彦君は元太君に駆け寄り、女性の方は私に頭を下げた。


「いえいえっ。えっと……蘭、さんですよね？ 安室さんに蘭さんの所へって言われたので」
「あ、はい、毛利蘭です！ もしかして安室さんと知り合いでした？」
「はい、盛永詩っていいます！」


　毛利蘭。毛利探偵事務所の人かな。安室さんは一緒に子供に付き添ってたって感じか。やっぱりコナン君と安室さんの関係はただの偶然とも考えられるな。

　少しして警察が到着し、中へと案内する。元太君も第一発見者なため中に入り、蘭さんたちも付き添いで一緒に入ってきた。
　警察が現場検証をしている間、私達は参考人が集められた部屋で待っている。
　蘭さんと談笑しながら待っていると、刑事さんたちと安室さん、コナン君、あと被害者の身元確認のために連れて行かれていた責任者が部屋に入って来た。

　……oh。久しぶり木村……。スーツ似合ってるな。

　刑事の中には元同級生の木村がいた。向こうは自分の手帳を読んでいて気付いていない。


「ちょっと、一体何があったんです？」
「殺人事件があったんですよ。被害者はこのお化け屋敷の従業員、澤口太一さん。後ろからナイフで刺殺されていました。遺体はまだ温かいことから犯行時刻は通報されたほんの数十分前」


　茶色の服を着た刑事さんが状況を説明し、集められていた参考人はやっと事情を知ることとなった。被害者と同じ従業員たちは、同僚が殺されたという事を知り顔を青ざめている。

　その後複数の警察官によってアリバイや被害者との関係を調べられ、容疑者を絞っていく。
　私は関係ないが、一応第一発見者となってるので残されてしまった。帰りたい。そして木村はいつになったら私に気付くんだ。このまま気付かなくてもいいんだけど。


「組織の任務とかじゃないですよね？」
「当たり前じゃないですか」


　安室さんがいつの間にか隣に立ち、小声で話しかけてきた。どこをどう見たら任務だと思うんだ、こんな手抜きな殺し。

　残された容疑者全員にアリバイがあるらしく、警察は難しい顔をしだした。
　これは時間掛かりそうだな……。
　この後の予定はないけど、コナン君と同じ場所にいたくないから早く帰りたい。




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※澤口太一は今後出る予定はありませんので覚えなくて大丈夫です。

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