三代目死神が愛した＿＿。3【名探偵コナン×暗殺教室】

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　ひとまず視線を合わせるようにしてしゃがむ。
　コナン君達がいないけど、なんで？


「元太君、私、盛永詩だよ！ N Bakeryの！」
「詩の姉ちゃん……？ なんっだよ、びっくりさせんなよな！」
「ごめんごめん」


　元太君は胸に手を当てホッとしている様子を見せる。怖かったのか。


「一緒に来てる人達はどうしたの？」
「し、知らねぇ！ いつの間にかいなかったんだよ！」


　つまるところ迷子なのね元太君。あー、できればコナン君に会いたくないけど……これは仕方ないかなぁ。
　ていうか……昨日沖矢さん達の事調べればよかった！ 4徹のせいですっかり忘れてた！時間もったいない。


「出口まで一緒に行こっか。……律、そういうわけだから早く出るよ」
『はい、十分楽しめたので大丈夫です！』


　律への言葉は小声で言い、元太君の耳には届いていない。
　手を繋いで歩き出そうと思ったのだが、元太君は何か気になる物を見つけたのか、部屋の隅に駆け寄って行った。そうやって1人行動するから迷子になるのでは？


「なんだこれ……？ う、うわぁぁぁぁ！」
「元太君！？」


　いきなり叫びだした元太君は尻餅をついて動けないでいた。何事だと近付いてみれば、元太君の前には何かが倒れている。
　ただの置物じゃないのかと更に近付いてみれば、それは間違いなく……死体だった。
　嘘でしょ。


「元太君、おいで」


　ひとまず元太君を抱っこして死体から引き離し、携帯を取り出す。
　電話を掛ける先はコナン君だ。出なければ安室さんで。


『もし』
「コナン君っ、一時休戦！」


　耳を澄ませ電話向こうの音をよく聞く。風の音がすることから、コナン君たちはもうお化け屋敷の外に出てるんだろう。


「今すぐお化け屋敷の出入り口を止めて！ 人が中で死んでるのっ！ あと今元太君と一緒にいるから、警察にはそっちが連絡しておいて！」
『なにっ！？』
「こっちは部屋に誰も入らないようにするから！」


　電話を繋げたままだとすぐに動いてくれないと思い、部屋の場所を教えて電話を切った。
　コナン君が黒側だった場合協力してくれないかもしれないけど、仮にも少年探偵団の一員だろ。頼むよ、小さな仮探偵。

　……ところで本当に失礼なんだけど元太君抱っこしずらい。重くはないんだけどさ。……いや、ちょっと重い？ ちょっとだけ？




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