三代目死神が愛した＿＿。3【名探偵コナン×暗殺教室】

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『Aさん、Aさん！ ジェットコースター乗りましょう！』
「マジで？ 恥ずかしすぎるでしょ」


　と言いつつ私はジェットコースターの列に並ぶ。
　小さな遊園地なので子供向けではあるが、気にするだけ無駄なのでもう気にしないことにした。
　順番が来て乗り込み、コースターは上へと上がって落ちる。もう一度言う。子供向けだ。

　わー、ビックリするほど高くない。速くない。涼しいな。
　そんなことを考えている間にジェットコースターは終わった。


『……意外と短かったですね』
「そりゃそうだ、子供用だもん。今度大きい遊園地行こうね」
『いいんですか！？ 行きたいです！』


　やっぱトロピカルランドとかがいいかなぁ。誰か連れて行けるといいんだけど……。
　盛永詩と接触してて、万が一組織の人間と会っても大丈夫な人で、且つ律の事知ってる人……。

　うん、ぼっちかな。

　のんびりと歩いて、お目当てのお化け屋敷へとやってきた。最近改装されたらしく、中はちょっとした迷路になってるんだとか。
　そこまで混んでいないのですぐに入れそうだ。

　先頭の金髪褐色肌の大人と黒髪ロングの女の人、小学生くらいの子ども達が数人、お化け屋敷に入って行くのを見つめる。

　金髪に褐色肌……。なんでいる降谷零ってもう1回やっておかなきゃダメ？ 顔見てないからただのそっくりさんかもしれないが。 小学生くらいの子達は少年探偵団か？ 女の人は見たことない。

　私が中に入る頃には向こうは出てくるだろう。接触はしないと思い、私はそのままお化け屋敷の列に並ぶ。と言っても前に2組並んでるだけだ。
　数分後順番がやってきて、中に入る。


「暗いな。律、見える？」
『はい！ 明るさ補正しているので大丈夫です！』
「ぐわぁぁぁああ！」


　横からお化け役のスタッフさんが脅かしに来る。


『おぉ、結構本格的ですね！』
「だねー。しかも血生臭い匂いもなんかリアル」

　が、申し訳ない、驚くフリするの忘れてた。


　律も楽しそうなのでわざと行き止まりの部屋に入ったりして、部屋の隅々まで観察しつつ前へと進んで行く。


　ドンッ。


「わああああ！」


　誰かが足元にぶつかったかと思えば、すごい叫ばれた。


「あっすみません、大丈……って元太君？」
「ななななんで俺の名前知ってるんだ！？」


　やっぱりあれ、少年探偵団だったか。




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