三代目死神が愛した＿＿。3【名探偵コナン×暗殺教室】

piece150　赤井side ページ50

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　盛永詩が走り去り、それを追いかけようとするキャメルを止める。その場にいるジョディ以外のFBIは俺の正体を知らないため、2人にだけ指示を出す。


「追うな。キャメルとジョディは一旦家に来い」
「し、しかし……」
「俺は手を出すなと指示したはずだが？」
「す、すみません……」


　その後追いついてきたFBIにキャメルが指示を出し、俺とキャメルとジョディは工藤邸へと入った。変声期の電源を切り、2人と向き合う。


「確認だが、俺は彼女に手を出すなと言ったはずだよな？」
「はい……」
「でもシュウ！ 彼女1人なら捕まえられたわよ。組織の中枢にいる人物なんでしょう？ 彼女ならジンより簡単じゃない」
「本当にそうか？ 俺はお前らだけで捕まえられるような奴じゃないと思っているが。……見た目で判断するな」
「……ごめんなさい」
「すみません……」


　2人は俯いて謝罪するも、彼女の情報がほとんど手に入っていないので、焦るのも無理はないだろう。
　今までに彼女が大きく行動に出たことはないため、向こうも俺達がただの学生じゃないということ以外分かっていないのかもしれない。匂わせるような発言もしていないしな。
　もし彼女に俺の正体がバレていたとしても、組織の連中が何もしてきていないのを考えて、組織に俺のことはバレていない。
　話さない理由があるのか、本当は味方でこちらが正体を暴くのを待っているのか、やっぱり向こうも何も分かっていないのか。

　結局何も進展はないままだ。
　交友関係を洗ってみても、怪しい人物はいなかった。そもそも盛永詩は偽名らしい。本名までは突き止められなかったが。
　もう一度、特に親しい友人達をもっと細かく調べてもらうか。共通点でも見つかれば何か分かるかもしれない。


「盛永詩は俺や安室君と同じレベルだと思った方がいい。実際は分からないが、恐らくかなりの場数を踏んでる手練れだ。いいな？」
「はい！」


　再度彼女には手を出さないよう忠告し、2人は仕事に戻っていった。
　しかしまぁ依然として、彼女が真っ黒ではない可能性が高いという俺の意見は、変わっていないがな。




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ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします！

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