三代目死神が愛した＿＿。3【名探偵コナン×暗殺教室】

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　何度か勝負をしたが、全部私の勝ち。ビッチ先生の腕もすごいけど、私はこの射撃場範囲内であれば絶対に外すことはない。


「ちなみに私溜めてる書類ないから〜」
「よっしゃ！」


　溜めていた書類を賭けてだったが、私にはそもそもないのでビッチ先生の罰は無くなった。まぁ多分烏間先生がこれを理由に仕事を増やすだろうけど。
　そこで設定していたタイマーが鳴る。


「じゃあ私報告書やるんで。先上がりまーす」
「お疲れー」
「あ、来週締め切りのやつ、出来たところまででいいから1回提出してくれ」
「はいはーい」


　代替え可能な書類はないが、自分がやらなければならない書類はある。
　射撃場から出て汗を流し、自分のデスクに向かった。

◇
　数時間後、終わらせた書類をまとめ各々の場所に提出しに行く。と言ってもほとんどが烏間室長の所だ。
　ドアをノックして返事を待ち、中に入る。


「とりあえず終わった報告書です」
「ご苦労。今日はもう帰るのか？」
「はい。次は2週間後辺りに出勤します」
「分かった。潜入の方、今後も気を付けろよ」


　イリーナさんや同僚たちにも軽く挨拶し、防衛省を後にする。次の行き先は律が行きたがった遊園地だ。
　防衛省から出て少し離れた所で変装を変える。
　トレーナーを腰に巻き付け、携帯にイヤホンを挿しこみ胸ポケットに入れ、片耳だけイヤホンを付ける。あとは持ってきたマスクを着けて準備完了だ。


「律、聞こえる？ 外も見える？」
『はい、バッチリです！』


　小声で律に話しかけると、イヤホン越しに返事が返ってきた。
　胸ポケットに携帯を入れたのは、律が外を見れるようにするため。イヤホンで律の声を聞き、マスクをしたのはこちらが喋る時周りに気付かれないようにするためだ。

　今気付いたが今日は休日じゃないか。どうりで周りに子連れが多いわけだ。
　烏間先生たち休日出勤してたのね。お疲れ様です……。

　遊園地の最寄り駅で降り、ゆっくり周りの景色を見ながら歩いていく。


『Aさん、もう少し右を見せてください！』
「はいよ」


　律はネットにアクセスできる場所であればどこへでも潜り込めるが、こういう場所は誰かが連れてこないと画像でしか見ることはできない。だから直接見ることができるのが嬉しいんだろう。
　律なら組織の事情知ってるし、休みの日は律の行きたい所に行くのもありだなぁ。




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