三代目死神が愛した＿＿。3【名探偵コナン×暗殺教室】

piece125‐‐シェリー ページ25

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　ジンが酔う事件があってから数日。
　N Bakeryの臨時休業で1日の半分以上が空き時間になり、その時間を使ってライについて調べることにした。コナン君達については後で調べる。今はライのついでに組織のデータを入手する事が優先だ。

　ライこと赤井秀一は、来葉峠でキールによって殺された。肺と頭を撃ち抜かれ、挙句爆弾によって死体は燃やされている。
　組織内でも優秀な人物と言われていたので、FBIとしては本当に惜しい人を亡くしてしまったことだろう。
　それを調べている間に組織の情報もボロボロと手に入る。それでも核心的な情報は手に入っていない……。

　調べている時に一瞬だけチラついたのは、赤井秀一の死亡時期と沖矢昴の東都大学への編入時期が近い事。江戸川コナンと工藤新一が同一人物説に引っ張られての思考だと思う。


「まぁ、偶然だよね」


　あの動画がフェイクな可能性も考え律にも見てもらったが、何の編集もされていない動画だと言っていた。それに、現場から離れていたとはいえ、ジンとウォッカも見ていたんだ。欺くのはほぼ不可能だろう。


　現在の時間を確認し、私はパソコンを閉じた。組織の情報をまとめてあるUSBを金庫へと入れ、小さな隠し扉へとしまう。
　USBは組織に見られても大丈夫なやつだ。元々ライのことを調べたいと言ってあるわけだし、それを見られたところで問題はない。

　私は家を出てとある場所へと向かう。
　そこは組織のラボだ。

　ライは宮野明美という人物と付き合っていたらしく、そこから組織へと潜入したらしい。そして宮野明美には優秀な研究員の妹、宮野志保がいると記されていた。
　ベルモットとバーボンによって始末されたらしいが、その宮野志保が開発した毒薬、APTX(アポトキシン)4869の被験者リストの中に、工藤新一の名前があったのだ。

　だから詳しい事を調べるために、宮野志保がいた研究室に赴くことにした。
　ライとは関係ないが、死体から毒が検出されないという毒薬が殺し屋として気になると言って、それを調べることもジンから許可をもらった。死神の名前強すぎる。

　そして、宮野志保……コードネーム、シェリー。データにあった顔写真と灰原哀の顔が似ている。
　工藤新一＝江戸川コナンの仮説が立ってる今、宮野志保＝灰原哀となるのは容易に想像できてしまう。
　以前ハッキングしたパソコンに、研究員のようなデータが保存されていたことも考えると……その可能性が高いだろう。




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