三代目死神が愛した＿＿。3【名探偵コナン×暗殺教室】

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　そして再び飲むだけの時間が流れる。
　これだけ飲む人そういないと思うんだけど……。お腹がタプタプなのも含めて私がしんどくなってきたかも。


「そういやテメェ……」
「うん？ ……ジン？」


　なぜか大きく間を空けるので、何の話だと少し気を張ってしまう。


「……ベイリーズとしての殺しばっかしてるんじゃねぇか？ 本来(死神)の方はどうした。そんなに上手くいかねぇのか？」


　組織に勧誘した時のことを言いたいんだろう。
　納得のいく殺しをした時は死神名義の殺し、納得いかない殺しならば組織(ベイリーズ)としての殺しにすればいいというやつ。

　結局ジンが聞きたいのは、なぜほとんどの死体を処分しているのかっていうこと。
　死体が見つからないということは世間では行方不明と扱われるため、そもそも殺されたとは知られないのだ。
　そのため、死神名義としての殺しをするならば死体を残す必要がある。でも私が今まで死体を残したことは数える程しかないし、それは死神がやったと言えるような殺しではなかった。

　つまり死神としての活動はほとんどないということになる。


「実は、組織の任務は本来の名義でやらないことにしたんだ。任務は基本的に、指示が出たその日に決行だろ？ それだと思案も準備もできない。レベルの高い殺し＿＿暗殺は、依頼を受けてただ殺すだけじゃない。建物内ならどういうルートで入り込むのか、そのための資格や人脈は必要か、誰に目撃させるのか又はさせないのか、綿密な計画やシミュレーションも含めてが暗殺だ。痕跡を残さない殺しというのは、技術はもちろん、計画も必要になってくる。
　だが組織では計画を立てられない。となるとどうなるか。殺しのレベルは必然的に落ちることになる。前にも言ったが、私は色々と力不足だからね。先輩(前死神)達なら突発的なものでも上手くやるだろうけど、私にはそれができない」


　初めはジンの勧誘通り、時々死体を残して死神の手柄とし、あとはベイリーズの殺しとして、他の組織員と同じように組織の業者に処分してもらうつもりだった。
　だが私が解体してもいいと許可を貰い、業者に引き継がなくとも怪しまれない状況に変わったため、全部ベイリーズの殺しとして解体(保護)することにしたのだ。
　やっぱり、出来る限り殺しはしたくないからね。

　じゃあ死神の仕事はどうするのかっていう話だけど、それももう手を打ってある。




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