三代目死神が愛した＿＿。3【名探偵コナン×暗殺教室】

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　後ろを振り返ってバーボンの顔を見る。しかし月明かりの逆光のせいでよく見えなかった。
　一体何を思い、どんな表情をしているんだろうか。


「衝動でこの人刺しちゃったんですが、大丈夫でしたか？」
「一応取引相手の頭なんですが……」
「はは、はははは！ 俺はなぁ、お前らのボスと直々に取引してんだよぉ！ 俺を殺したら、いくら幹部と言えどお前らは終わりだ！」


　ボスと直接取引できるような人が、組織員を先導し裏切り行為、ねぇ。


「分かったらさっさとこれ治せ！ テメェらに俺を殺すことはできねぇんだ。今後俺の言うことを聞けば今回の事は黙っておいてやるよ」


　呆れた。

　私は男のポケットを漁り携帯を取り出す。
　さすがにボスの連絡先を登録したままなんてことはないだろうと思い念のため確認したのだが、普通に登録してあった。
　コイツ……なんか、もう。うん。

　呆れた。

　挙句、その行動を、信じていないから確かめさせろという意味だと受け取ったらしく、「確認したいならしろ」と言い放つ始末。
　ボスのメアドは教えてもらっていたが、電話番号は教えてもらっていないため、番号を覚えてからボスに電話を掛けた。どうせこの件が終わったら番号は変えてしまうだろうが。


『なんだ？』
「ベイリーズです、夜分遅くにすみません」
『ベイリーズ？』


　相手は変声期を使っていた。以前電話をした時も変声器を使っていたため、ボスで間違いないだろう。
　事情を説明しようにも男の名前が分からなかったので聞く。


「……あ、お名前伺っても？」
「野口だ。おいおいボスさんよぉ、お宅の幹部に怪我負わされたんだが？ どうしてくれんだぁ？」
「任務中に銃を向けられていたのと、今回のターゲット2人の味方をされてたのでつい」
『あぁ……。生かしておいてくれ』


　それだけで色々察したのか、ボスは少し呆れたようにそう言った。
　なんか普段も手を焼いてるんだろうなぁと、ちょっとだけ同情した。




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