三代目死神が愛した＿＿。9【名探偵コナン×暗殺教室】

piece439‐‐デート ページ39

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　で、なんでこうなった？

　あの爆弾事件があってから約2週間後、盛永の家にベルモットが凸って来たかと思えば、化粧やら服やらを施され流されるままにバーボンの車に乗っていた。ベルモットはニコニコで帰った。
　バーボンも普段見ないようなおしゃれをしていて、なんというか……。デート？ みたいな……。


「あのー、何も聞かされてないんですが、今日何か任務……とかですか？」
「いいや？ 僕は今日1日降谷でいるつもりだが」


　……へ？
　車の中に盗聴器や発信機の類はない。


「爆破事件の件の埋め合わせだと思ってくれ。どこか行きたいところはあるか？」
「……別にそんな、あんな二択気にしなくてもいいんですけど」
「僕の気が済まない。君が僕にどんなイメージを抱いているかは知らないが、僕は意外と人情深いし仲間……協力者？ 友人？ には甘いんだ。正体は明かせないが味方、なんだろ？」


　えぇ……そんな簡単に信じていいの降谷さん……。
　いや、味方だよ。絶対。けど、いいの……？


「じゃ、じゃあ……。コンビニと、ネカフェとかどこかパソコンのある所に行きたいです」


　降谷さんは不思議そうな顔を浮かべながらも車を走らせた。
　デートっぽいって意識したら熱出てきたかも……。
　近くのコンビニでUSBを購入し、ネットカフェに入る。降谷さんはずっと何も聞かずにジーっと私の作業を見てくるから、すっごいやりづらい……。

　携帯とネカフェのパソコンを繋ぎ、先ほどこっそりと指示を出しておいた律が作業を進めてくれる。あとはUSBも差して、データを移行。
　今日会うって予めわかってたなら準備して来てたが、何分こんな緊急で会うことになるとは思わなかったから。


「今日組織の仕事はなかったはずだよな？」
「はい……ってなんでそんなことまで把握してるんですか」
「ベルモット伝いにジンから」


　うわぁ……ベルモット全面協力って感じじゃん。なんでベルモット……。

　“ベイリーズ、私は貴方のことが大好きよ。だから、早い内に自覚することね。協力してあげるわ”

　あ、待ってなんか、思い出した。
　……えー、あれってそういうこと？ っていうか私が自覚する前になんで気付いてるんだベルモット。私そんなわかりやすかった？




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