三代目死神が愛した＿＿。9【名探偵コナン×暗殺教室】

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　時刻。13時40分。
　私は降谷さんとの通話を切った。


「はぁああ生きたぁぁ！」
「でかした！」
「めっちゃ緊迫した……心臓に悪い！」
「言うて俺ら防護服着てるから大丈夫だけどな」
「Aちゃんの心配しなよ、ったく。あ、Aちゃん、爆弾も持って扉から離れて！ 開けるよ」


　開けられるの？ と思ったがまぁ一応言われた通り離れる。
　何をするんだろうと思ったが、扉の所で小さな爆発が起き、外の光がこちらへ入り込んで来た。

　眩し……。
　目を細めながら恐る恐る扉に近付くと、いつもの萩原さんと、時々回収に来てくれるもう1人の＿＿松田さんが手を差し伸べてきた。


「おつかれさん」
「よく頑張ったね」


　他の階に仕掛けられていた爆弾を使って開けたようだ。
　しかも屋上についてる爆弾の跡を見るに、扉がちょうど壊れるくらいの位置に設置してあったっぽい。
　……この人たち爆弾の扱いに慣れてるな？


「解体中に開けてくれてもよかったんじゃないですか？」
「開けてもどーせお前は解体するまで離れないだろ」
「……私のことよくご存じなんですね」
「まぁな」


　私は貴方のこと知らないんだけど。
　でも今日のことでこの2人が、恐らく陰の人間だっていうことは分かった。確証はないけどね。

　あ、降谷さんから電話だ。気が抜けた瞬間電話切っちゃったからなぁ。出ようと思って画面をタップしようとしたら、松田さんに後ろからちょんちょんと叩かれる。


「あー、A。ゼロ……降谷には俺のこと黙っといてくれ。あとさっき、顔は見られてないけど喋っちまったから、それもなんか聞かれたらてきとーに誤魔化しといて」
「貴方も降谷さんのお知り合いなんですか？」
「おう。俺らは」
「だー！ 情報渡しすぎ！ ごめんねAちゃん、これ以上は……」
「やっぱあなたたち陰の人間でしょ」


　そういうと2人はあからさまにギクリと体を固めた。


「おいどういうことだハギ。もうバレてんじゃなかったのかよ」
「ア……気付かれてなかったみたい！ 名前聞かれて教えちゃったから勘違いしたわ。ははっ。っていうか陣平ちゃんの方こそ降谷ちゃんと話したってなに！？ シメられても知らないから！」


　勘だけど、この2人幼馴染な気がする。仲良すぎ。




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