piece404‐‐ラーメン屋※ひかる様からのリクエスト話です ページ4
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降谷さんが無事退院し、そのままおススメのラーメン屋があるとどこかへ連れていかれる。
目覚ましたばっかだよね……? 元気だなぁ。
普段と変わらない……いや、普段より少し空気の違う会話を交わしながら歩を進めていると、最近噂でよく耳にするラーメン屋の前で降谷さんは立ち止った。
「並んでない時間に来れたのはラッキーですね。ここです」
「マジで死ぬほどヤバイラーメン屋……」
確か以前は杯戸町にあって、殺人事件があったかなんかでこっちに移動してきたんだっけ?
それでも味は多くの人に支持され、今は大繁盛してるとか。
ガラガラと扉を開けると、中から明るい声で「いらっしゃい!」と声が聞こえるのと共に、ラーメンのいい匂いがしてきた。
「2名様ですね! こちらの席どうぞ!」
降谷さんに続き店内に入ると、女性店員に手前の空いている席へと促される。その奥には男性が4人……。約1名変な格好をしている人がいるが、全員見知った顔揃いだった。
「よぉ」
バカ!
こちらをチラリと見て私に気付いた堀部糸成は、何の戸惑いもなく手を上げて挨拶してくる。
私は降谷さんの後ろにいたため、顔を思いっきりブンブンと横に振って知らないフリをしてくれと懇願するが、もう手遅れ。
「お知り合いですか?」
降谷さんはそう聞いてきてしまった。
こちらに視線を取られている降谷さんの背後で、他の3人、寺坂竜馬、吉田大成、村松拓哉にシバかれる糸成がいる。全員私に気付いたようだ。
さっき仲間になったっていうか……一応受け入れてくれたばっかりだからな。信頼関係を失わない為にも、下手に知り合いじゃないと誤魔化すのは辞めよう。
「あっ、一応顔見知りというか……。こんにちはっ。松来軒の……」
「バカ!」
ひとまず挨拶だと思って声を掛けたのだが、揃いも揃って4人とも私の口を塞ぎに来る。
「あ、あはははー」
なんて変な恰好な上変な笑いを村松はするが、店主と目が合った瞬間睨み合いが始まった。
あぁなるほど……。偵察に来てたのね村松は。道理で1人だけ変な格好をしているわけだ。
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シリーズ1にて頂いたリクエスト、シリーズ8にして回収します。
大変遅くなってしまい申し訳ございません。
話としてもリアル年月としてもお時間をおかけしてしまいました。
まだ見ているか分かりませんが、楽しいお話の提供をありがとうございます!
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9ねみ(プロフ) - 千々さん» コメントありがとうございます!文章の書き方など褒めて頂いて嬉しい限りです……!ありがとうございます!のろのろ更新続いてしまっていますが、最後まで楽しんでください! (3月4日 12時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - あまりに面白くて昨日と今日で一気読みしてしまいました!文章の書き方、心情描写、展開に至るまで全てが大好きです!実を言うとコナンに関してはにわか知識しか持ち合わせていないのですがこの作品を読んで原作に興味が湧いてきました!素敵な作品ありがとうございます (2月11日 9時) (レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 聖奈さん» 聖奈さんありがとうございます!お待たせいたしました!これからも楽しんでいただけるよう頑張ります! (12月29日 20時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 好きです!!!ほんっとに面白い!この小説に出会えてよかったです、最新楽しみにしてます頑張ってください(^^) (12月9日 23時) (レス) @page5 id: fdcdb1e8d6 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - ますしんさん» ますしんさん、ありがとうございます!書き方については度々悩んでしまうので、高度なんて言っていただけるなんてとんでもない励みになります……!大変嬉しいコメントを頂けたので、楽しんでいただけるよう頑張ります! (9月7日 1時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:9ねみ | 作成日時:2023年8月21日 22時