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竹林は何が面白いのかくすくすと笑っている。
『彼女はいまだに国語は苦手らしい。というより、君に丸め込まれると思って逃げたんだろう』
「逃げ……えぇ？ 別に、引き受けてくれるなら嬉しいし、断るなら引き留めないし、丸め込もうだなんて……」
『君は僕たちをバカにしているのか？』
くすくすと笑っていた竹林の声は突然まじめなトーンに下がる。
私なんか地雷になるようなこと言った……？
『誰よりも命を懸けて戦っている信友から手助けしてほしいとお願いされて、断るわけがないだろう』
「そういうの、やめてよぉ……。頼み辛くなる」
『君それでも殺せんせー……死神の弟子なのか？ そんな優しさを持ち合わせているなんてな』
「……君らのせい」
E組のせい……としておくけど、違う。この優しさは私の甘いところだ。この優しさがあるから、相手の色を見間違える。
あれというか待って。
「それ、竹林も手伝ってくれるってこと……！？」
『当然だ。幼児化するなんて薬気になるしな。それを発展させて今後何かの役に立つかもしれないし、誰かを助けるための薬なら医者冥利に尽きるだろう』
「でも……。いや、お願いします。詳細は後日、私か烏間先生から送らせてもらうね。まず申請通さなきゃだからさ。忙しいところありがとう！」
通話を終え愛美にもありがとうと伝え、烏間室長に申請を送った。
数日後、烏間室長は初めこそ渋っていたが、哀ちゃんの希望により外された研究員を補うこともできなかったために2人を正式に使うこととなった。
2人は普段の生活に加え研究をすることとなったので、今まで以上に多忙な生活を送ることになってしまうが、報酬はその分弾むらしい。
「哀ちゃん、アポトキシンのデータは届いた？」
『届いたわよ。こんな情報持ち出して、組織に疑われないの？』
「私、しごできなんで？」
『あそう。……私がいなくなってからこの薬の研究は進んでいないみたいね。幼児化するのはかなりの低確率。その確率を上げてそこから解毒薬を作ることになるから、データはあっても時間がかかるわ』
「おーけ。新しい研究員は2人。どちらも私の友人だ。至らないこともあるかもしれないが、これ以上にない人材だよ。だから……そっちは任せました」
私はさっさとみんなが安心して過ごせるよう、シロをどうにかしないと、だね。
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9ねみ(プロフ) - 千々さん» コメントありがとうございます！文章の書き方など褒めて頂いて嬉しい限りです……！ありがとうございます！のろのろ更新続いてしまっていますが、最後まで楽しんでください！ (3月4日 12時) (
レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - あまりに面白くて昨日と今日で一気読みしてしまいました！文章の書き方、心情描写、展開に至るまで全てが大好きです！実を言うとコナンに関してはにわか知識しか持ち合わせていないのですがこの作品を読んで原作に興味が湧いてきました！素敵な作品ありがとうございます (2月11日 9時) (レス) id: 1d9d509371 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - 聖奈さん» 聖奈さんありがとうございます！お待たせいたしました！これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！ (12月29日 20時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - 好きです！！！ほんっとに面白い！この小説に出会えてよかったです、最新楽しみにしてます頑張ってください(^^) (12月9日 23時) (レス) @page5 id: fdcdb1e8d6 (このIDを非表示/違反報告)
9ねみ(プロフ) - ますしんさん» ますしんさん、ありがとうございます！書き方については度々悩んでしまうので、高度なんて言っていただけるなんてとんでもない励みになります……！大変嬉しいコメントを頂けたので、楽しんでいただけるよう頑張ります！ (9月7日 1時) (レス) id: 4b06e7d09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9ねみ | 作成日時：2023年8月21日 22時
